． ページ3
撫でていると、｢誰だ?｣と声が背後から聞こえました。
声がした方を見るとそこには一人の男の人が立っています。スラッとしていて切れ目の目が妖しげで美しいです。
『あっ、えっと』
戸惑っているのを他所に、男の人はどんどん近づいてきます。
｢城のものか｣
そう言うと男の人は腰から刃物を取り出しこちらへ向けてきました。
なにか勘違いされていると感じ一生懸命否定します。
『違います！なにかの誤解です！！鳥さんに連れられて…』
そう答えると驚いた表情をして、切れ目を丸くし鳥さんと私を交互に見ました。
｢…お前が連れてきたのか｣そう尋ねると鳥さんは喉を鳴らします。
そんな鳥さんを見て大きなため息をつくと、刃物を腰にしまいペコリと頭を下げました。
｢勝手に勘違いしてた。すまない。｣
『い、いえ！誤解が解けたようでよかったです』
そう伝え鳥さんの大きさに改めて関心して見ていると、男の人が手招きをしたので近くに行きました。
そして一緒に鳥さんを撫でます。
｢こいつが他の人に懐くのは初めてだ｣
『そうなんですね…2人はお友達なんですね』
｢小さい頃から一緒にいるからな｣
そう言い鳥さんを撫でる男の人はとても優しい笑顔をしています。
2人の仲の良さが伝わってきます。
｢…名前は？｣
『え？』
｢だから、お前の名前は？｣
男の人は、鳥さんに向けていた目をこちらに向けました。
『ジャムです』
｢ジャムか。俺は碧海。｣
『碧海さん。素敵なお名前ですね』
そう伝えると碧海さんはクルっと背を向けてしまいました。
耳が赤くなっているのは気のせいでしょうか？
碧｢どこから来たん。送ってく。｣
背を向け歩きだしました。
でも自分がどこから来たのか分からないため、なにも答えれません。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みー - これから楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年4月7日 11時) (
レス) id: eb7449c30b (このIDを非表示/違反報告)
なーさん - 読ませていただきました！続きの更新気になります！待ってます(´▽｀*) (2021年3月31日 12時) (レス) id: ede0d803b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちべっと | 作成日時：2021年2月23日 20時
