▽感謝 ページ40
私が落ち着いた頃ゆっくりと離れて、でも肩に手を置いたまま私の顔を覗き込んだので思っていた以上に顔が近くてびくっとしてしまった
それに気付いたのか肩から手は離れてちょっとだけ距離を取るセフンにずきんと胸が痛む
普通の彼氏彼女がするような事を出来ない私に嫌気がささないだろうか
｢夏とはいえずっと外にいるのもあれだよね、どうするこれから？歩いてAの家まで向かったらどのくらいかかるかな？｣
｢えーと……普通に1時間くらい？｣
抱きしめられたことにドキドキしている私とは違ってなんだか余裕そう
…やっぱ慣れてんのかな
｢まじか、どうする歩く？それとも俺ん家くる？なーんて！｣
｢…行く｣
｢だよねごめんじょうだ……え？来るの？｣
｢駄目なら帰る｣
｢いやいやいやいや全然駄目じゃないし！予想外でびっくりしただけだし！！｣
少しでも長く一緒にいたいと思った
今までの私からは想像もできないや、こんなの
ここからセフンの家は歩いて20分くらいでつくらしかった
暗くてあぶないからって言って手を繋いでくれたのはいいけど緊張しすぎて手汗が気になりセフンと手を繋いで歩いていることに喜びを感じるどころではなかった
｢まさかこんな展開が待ってるとも思ってなかったから部屋あんま綺麗じゃないけど…｣
そう言うわりには綺麗に片付いていた
男の人の部屋に入ったのは初めてだったけど私が想像していたのとは違った
｢えっと、とりあえずどうすれば良いんだ？なんか飲む？あ、もう遅いし寝る？あ、でもシャワー入ってからの方が良いかなバイトだったもんね？｣
落ち着きなく部屋の中をうろうろするセフンを見て吹き出すとなんだか緊張がほどけた
なんで私より落ち着きないんだこの人
｢じゃ、シャワー借りてから寝ようかな？｣
｢んじゃあこれ着ていいよ、おっきいと思うけど…｣
手渡されたスウェットは確かに私には大きそうだけど、このまま寝るよりはマシかな
手短に説明を受けてシャワーに入り1人になると、さっきの事を冷静に考える事が出来た
好きだって、言ったんだ私
ちゃんと言えた
今までは少し触れられるだけでも震えるくらい怖かった私が手を繋いで、そして抱き締められてもなんともなかったどころか安心した
もしセフンと出会えてなかったら、どうなってたのかな
あのままずっと男の人から逃げて、自分からも逃げて
何も変わらなかったんだろうな
セフンには感謝しないとだ
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K(プロフ) - ペコさん» コメントありがとうございます！わかります私もそんな感じです…(笑)嬉しいですありがとうございます(;_;)今後もよろしくお願いします！ (2017年10月3日 23時) (
レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - 一気に読んじゃいました！面白かったです！あー、今の癒しは作品読みながら妄想と現実逃避になってしまってます(笑)他の作品も楽しく拝見してます★ (2017年10月1日 23時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 山下 舞優さん» お久しぶりです、遅くなりましたが付き合ってからの2人を短いですが書いてみました！もし良かったら読んで下さると嬉しいです(^o^) (2016年8月21日 19時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
山下 舞優(プロフ) - お返事ありがとうございます！！大変なことを言ってしまって申し訳ありません(＞＜)楽しみにしてます！！ (2016年5月9日 21時) (レス) id: f4415a2e1b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 山下 舞優さん» コメントありがとうございます！嬉しいです(; ;)余裕が出来たら少し考えてることがあるので、もしかしたらですがその後のお話もかけるかも知れませんのでよろしくお願いします！ (2016年5月9日 12時) (レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2016年3月17日 21時
