▽ブレスレット ページ3
｢セフンくん｣
奥の方から声が聞こえて私は本棚から目を離して声が聞こえた方を見た
そこにはセフンに話しかける女の子と、その女の子を見上げるセフン
ここからはもう何も聞こえなかった
笑ってるから、楽しい話でもしてるんだろう
話しかけにくいオーラを放っているとはいえ、セフンだって話しかけられれば答えるし普通に笑う
だからこうやって話しかけに来る女の子が少ないわけじゃない
視線を本棚に戻して興味もない本のタイトルをひたすら心の中で読み上げる
いつ戻ろうかな
そんなことを考えながら
うろうろしながらどのくらい経ったのか、肩を叩かれて振り返るとそこにはセフンがいた
｢ちょっといつまでフラフラしてんの？もう終わったんだけど｣
手には自分の鞄と私の鞄
わざわざ持ってきてくれたらしい
｢あれもう終わったの？早いね｣
女の子と話してたからもっとかかるかと思ったんだけど…
｢来てくんないから大変だったんだけど｣
｢ん？何が？｣
楽しそうだったくせによく言うよ
そう思いながらも何も見てなかった風に答えると不満そうな顔する
｢ま、いいやさっさと帰ろ｣
｢彼女んとこ行くの？｣
｢あーうん、まあ、そういう事にしとく｣
なんだそれ
｢てか学校では女の子に興味無いキャラなのにそんなんで良いの？いつかバレるかもね｣
｢バレないし〜｣
どこから湧いてくるのだろうかその自信は
……ま、良いか
バレてもバレなくても本人にはさほど問題のない事なのかもしれないし
家の方向が同じ私たちはたまにこうやって一緒に帰る
セフンが帰ろうと言ったら一緒に帰るし、何も言って来なければ1人で帰る
つまりセフンの気まぐれだ
つまらないと思えば私を呼ぶし
1人でもそれが嫌じゃないと思えばセフンは1人で帰る
セフンにとって、都合の良いやつなのかもね
そう思いながらも特別気を悪くすることもないのだけど
｢Aそれ、ずっとつけてるね｣
指さす先は私の手首
そこにはブレスレットがある
｢うん、なんか、一時期おまじないみたいな感じで付けてたら癖になって｣
嘘だけど
｢ふうん。おまじないとかそういうのA信じないと思ってた｣
うん、信じないよ
おまじないとか占いとか信じないタイプ
｢私だって女の子ですから〜｣
手首できらりと光るブレスレットを目の端に映して歩き続けた
これは、戒めだよ
自分への、戒め
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K(プロフ) - ペコさん» コメントありがとうございます！わかります私もそんな感じです…(笑)嬉しいですありがとうございます(;_;)今後もよろしくお願いします！ (2017年10月3日 23時) (
レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - 一気に読んじゃいました！面白かったです！あー、今の癒しは作品読みながら妄想と現実逃避になってしまってます(笑)他の作品も楽しく拝見してます★ (2017年10月1日 23時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 山下 舞優さん» お久しぶりです、遅くなりましたが付き合ってからの2人を短いですが書いてみました！もし良かったら読んで下さると嬉しいです(^o^) (2016年8月21日 19時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
山下 舞優(プロフ) - お返事ありがとうございます！！大変なことを言ってしまって申し訳ありません(＞＜)楽しみにしてます！！ (2016年5月9日 21時) (レス) id: f4415a2e1b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 山下 舞優さん» コメントありがとうございます！嬉しいです(; ;)余裕が出来たら少し考えてることがあるので、もしかしたらですがその後のお話もかけるかも知れませんのでよろしくお願いします！ (2016年5月9日 12時) (レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2016年3月17日 21時
