▽大切なものを ページ14
終電間際に解散したけれどべろんべろんに酔っ払った店長と他数人は電車に乗れなくてタクシーを拾って帰った
駅までの道のり、イーシンさんと2人になりなんだか居心地が悪くてやたらと辺りをキョロキョロしながら歩いた
イーシンさんが口を開くとなんだかひやひやするというか、なんというか…
｢そーいやさ、たまにお店の前にイケメンいるんだけどあれAちゃんの友達か何かかな？｣
｢え？｣
｢背が高くて細くて一見冷たそうな感じの男の子｣
……セフンかな
前通ったことあるとか言ってたし
｢まあ1人思い当たる人はいますけど、友達なのかと言われたらちょっとよく分かんないです｣
友達じゃなかったら何なのかと言われたらそれはそれでもっとよく分かんないんだけど
｢ふうん？なんかあの子入るの躊躇ってたから1回声掛けたんだけどよく分かんないこと言って帰っちゃったんだよね〜｣
｢なんて言ってたんですか？｣
｢Aちゃんのこと見てたっぽいからAちゃん呼ぶか聞いたら良いです、なんとなくわかったんでって｣
意味がわからなすぎる
何がわかったって？
｢そう言えばそいつイーシンさんのことイケメンて言ってましたよ｣
｢え？ほんと？嬉しいなぁ｣
ギャップ激しいけどね
そんなイーシンさんをひと目見るために来るお客さんも多いのだけど
｢Aちゃんはさぁ｣
突然さっきよりしっかりした声で話し始めた
何を言われるのか身構えてしまう
｢何をそんなに怖がってるの？｣
何の前触れもなく突拍子もない事を話し始める
だから、少し苦手なんだこの人が
｢何に怯えて生きてるの？｣
私は別に何にも怖がっていないし怯えてもいない
私は、普通にただ、毎日を生きているだけだ
｢本当のAちゃんは、どれ？｣
綺麗に澄んだ瞳を直視することが出来なくて、どこにでもある電柱に興味を持ったフリをした
｢言っている意味が良く分からないです｣
｢傷付けないようにね｣
｢傷付けるって、何を…？｣
イーシンさんは微笑んだ
耳を塞ぎたくなった
｢大切なものを、だよ｣
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K(プロフ) - ペコさん» コメントありがとうございます！わかります私もそんな感じです…(笑)嬉しいですありがとうございます(;_;)今後もよろしくお願いします！ (2017年10月3日 23時) (
レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - 一気に読んじゃいました！面白かったです！あー、今の癒しは作品読みながら妄想と現実逃避になってしまってます(笑)他の作品も楽しく拝見してます★ (2017年10月1日 23時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 山下 舞優さん» お久しぶりです、遅くなりましたが付き合ってからの2人を短いですが書いてみました！もし良かったら読んで下さると嬉しいです(^o^) (2016年8月21日 19時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
山下 舞優(プロフ) - お返事ありがとうございます！！大変なことを言ってしまって申し訳ありません(＞＜)楽しみにしてます！！ (2016年5月9日 21時) (レス) id: f4415a2e1b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 山下 舞優さん» コメントありがとうございます！嬉しいです(; ;)余裕が出来たら少し考えてることがあるので、もしかしたらですがその後のお話もかけるかも知れませんのでよろしくお願いします！ (2016年5月9日 12時) (レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2016年3月17日 21時
