- 卒業 1 ‐ ページ17
驚くほど日々は平和に過ぎて行き、3年生になって、受験をして、卒業式を迎えた
私とベッキョンくんは別々の大学に進学する
寂しいけど今まで通り休みの日はたくさん遊ぼうねって約束をした
ユナちゃんとは同じ大学だから社交的でない私は仲の良い友達が同じ学校だととても心強かった
卒業式を終えて、先生の挨拶で本当に高校生活を終えた私達は名残惜しむように教室に集まって帰ろうとしなかった
｢あ〜やだAと毎日会えないとか無理〜ほんと無理〜｣
本当にベッキョンくんは素直すぎる
いつまで経ってもこれには慣れない
｢ベッキョンくんはほんっとAにゾッコンだね｣
長く一緒にいる間にお互い呼び捨てで呼び合うようになった私とユナだけど、ベッキョンくんのことはいまだにベッキョンくんとしか呼べないいでいた
それにいじけることもあるくらい
｢あったり前じゃん〜！あ、ユナちゃん、ジョンイニ来てるよ｣
｢あ、ほんとだ、行ってくる｣
そう言うとユナは走って廊下へ向かった
ユナとジョンインくんは私達が3年生になってから1ヶ月ほどたった頃付き合い始めた
全然気付かなかったけれど、ユナは密かにジョンインくんの事が好きだったらしくユナから告白して今では校内でも有名な美男美女カップルだ
｢なんか、学年が違うと辛いね、寂しいだろうなぁ2人とも…｣
｢俺も寂しいよ｣
2人が廊下で話す姿をぼんやり眺めていると横から少し低めの声でベッキョンくんがそう言いドキッとした
｢私だって、寂しいよ…｣
素直に言うとベッキョンくんはふわっと微笑んだ
この笑顔を見るとすごく安心する
｢セフニいるよ、しばらく会えなくなるんだし話してきなよ｣
微笑んだまま廊下を指差したベッキョンくんはふらっとどこかへ歩いて行った
廊下を見ると1年たって顔つきも少し大人っぽくなったセフンくんが手を振っている
｢卒業おめでと｣
｢ありがと｣
｢ヌナに会えなくなるとか寂しすぎる〜｣
｢半分以上飴目当てだったでしょ？｣
ふざけてそう言うとセフンくんは思ってたのと少し違う笑みを浮かべた
｢ヌナ、幸せになってね｣
何故か泣きそうになった
そんな顔してそんな事言うからだ
｢最後だからもう1回だけ言わせてよ｣
目を合わせたら泣いてしまうと思ったから顔をあげられなかった
｢好き｣
もうこんな困らせること言わないよ、またね
と言うとセフンくんは背を向けて去って行った
このままもう、会えない気がした
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K(プロフ) - miH_1028さん» コメントありがとうございます！至らない点もたくさんあるのにそう言って頂けると嬉しいです(; ;) これからもよろしくお願いします！ (2016年10月13日 7時) (
レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
miH_1028(プロフ) - こんばんわ。セフンぺんでもベッキョンぺんでもないのですが、このお話は本当に大好きで、何度か読み返しています。爽やかで綺麗でキュンキュンして心がけ癒されました。完結はしていますが、これからもちょくちょく読み返しに来ます♪ (2016年10月13日 1時) (レス) id: d425b92b43 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - あんりさん» コメントありがとうございます！わーそう言ってもらえるととても嬉しいです(；；)個人的にもこのお話は好きだったので…他の作品でもまた出会えたら嬉しいです(^o^) (2016年6月22日 18時) (レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
あんり - とてもキュンキュンしながら読みました！最近、キュンキュンしてないなーっと思っていたときに、この小説を読んで久々に発狂するくらいハマりました笑笑すてきな、お話ありがとうございます~ (2016年6月21日 22時) (レス) id: 75a563194b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2015年11月28日 0時
