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コップを持って戻るとベッキョンくんはクッションを抱いてソファーに座っていた
「ベッキョンくん、これ」
「お、サンキュー」
受け取って少し飲むとテーブルにコップを置いて伸びをした
いちいち動作が犬に見えてしまうのをどうにかしたい
「Aって料理も自分でするんでしょ？」
「うん、だいたいは…そんなに凝ったものは作れないけどね」
「じゃあ今度なんか食いに来よ〜っと」
さらっと次の予定も入れてくるあたりがベッキョンくんらしいな
また来てくれるんだ、こんなに何も無いとこなのに
「じゃあ練習しないと」
「へへ」
クッションに顔を半分埋めながら私のことをじっと見てくるので何だかドキドキした
「わ、私お菓子取ってくるね！」
誤魔化すように立ち上がって再びキッチンに戻ろうとすると腕を引かれてバランスをくずし再びソファーに戻された
やけに顔が近くにあって思わず息を飲む
「ここにいて」
「う、うん」
「Aは俺のこと好き？」
「ベッキョンくん…？」
真剣な顔でそう聞くベッキョンくんの声はいつもより低くて、耳に響いてくる
それがよけいに鼓動を速くさせる
「好き？」
「……好き」
そう言った途端、ふわりとベッキョンくんの髪が頬に触れた
引き寄せる力は強かったのに抱き締めるのはとても優しかった
「俺も好き」
背中に回っていた手が私の頬に触れた
触れられてるとこがやけに熱い
「大丈夫？」
何に対して言ってるのかは何となくわかる
ベッキョンくんだもん
大丈夫だよ
小さく頷くとベッキョンくんは微笑んだ
凄く優しい顔で微笑むんだ
ゆっくりと近付いて、そして、触れ合った
そっと重ねるだけのそれは一瞬だったのに、私には凄く長くて、そして甘いものだった
「あーやばい」
再びクッションを抱きしめて顔を埋めてしまった
私はドキドキしすぎて身動きすら取れない
「俺かっこわる…ほんと…」
クッションを抱いたままそのまま後ろにたおれるベッキョンくん
ベッキョンくんもドキドキしたのかな
私みたいに、ドキドキしてる？
「ベッキョンくんは、いつもかっこいいよ」
何故か今は凄く素直に言えた
いつもは恥ずかしくて言えない言葉も、言える気がした
「私の1番は、ベッキョンくんだよ」
「…反則」
私は再びベッキョンくんに捕まり、さっきより少しだけ長いキスをした
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K(プロフ) - miH_1028さん» コメントありがとうございます！至らない点もたくさんあるのにそう言って頂けると嬉しいです(; ;) これからもよろしくお願いします！ (2016年10月13日 7時) (
レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
miH_1028(プロフ) - こんばんわ。セフンぺんでもベッキョンぺんでもないのですが、このお話は本当に大好きで、何度か読み返しています。爽やかで綺麗でキュンキュンして心がけ癒されました。完結はしていますが、これからもちょくちょく読み返しに来ます♪ (2016年10月13日 1時) (レス) id: d425b92b43 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - あんりさん» コメントありがとうございます！わーそう言ってもらえるととても嬉しいです(；；)個人的にもこのお話は好きだったので…他の作品でもまた出会えたら嬉しいです(^o^) (2016年6月22日 18時) (レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
あんり - とてもキュンキュンしながら読みました！最近、キュンキュンしてないなーっと思っていたときに、この小説を読んで久々に発狂するくらいハマりました笑笑すてきな、お話ありがとうございます~ (2016年6月21日 22時) (レス) id: 75a563194b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2015年11月28日 0時
