108 ページ11
駅について電車を待つ間、ベンチに腰掛けて話をするのも日常だ
「ほんとは言いふらしたいんだけどさあ」
「え？」
「付き合ってまーすって」
突然話し始めるから何事かと思って横を見るとぼんやりと上の方を眺めていた
「だってA告白されまくってんじゃん。こないだ隣のクラスのやつとバスケ部キャプテンに告白されてんの見たし」
…どこから見てたの
確かに最近多くなってきたとは思う
前まで本当にそんなこと無かったのにいきなりだから自分もかなり戸惑っていた
「彼氏がいるってわかったら減ると思うんだけど…あーでもそうすると…あーーー」
髪をわしゃわしゃしながら最終的には項垂れてしまった
どうしたらいいんだろう…
「でも、好きな人がいるからって、断ってるよ…私の心配はしなくて大丈夫だからそんなに…」
「何それ可愛い…」
「ちょっと何で…！」
ベッキョンくん最近なんでも可愛いって言う！
調子狂うのにそれ…！
電車が到着して、ベッキョンくんはわたしの手を握って立ち上がった
空席を見つけて並んで座ると肩が触れるくらい近くに座った
「ねえねえ今日Aん家行っていい？」
「え、いいけど、何も無いよ…？」
「いーのーAん家行ってみたいのー」
前に行きたいと言われた時は家にお父さんがいたので断ったけれど今日は特に断る理由も無かったので連れていくことにした
けどほんとに何も無いんだけど、何したらいいんだろう
お話？
いつもしてるけどなぁ…
家に着くと自分で行きたいと言ったくせに何故か家に入るのに躊躇っていた
「入らないの？」
「入りまーーーーすお邪魔しまーーーーす」
今度はさっさと入っていく
…変なの
家に入ると何だか楽しそうに探索し始めた
飾ってある置物を手に取ったり写真を見たり、なんだかうろちょろしてる
飲み物を出そうと冷蔵庫からお茶を出してコップに注いだ
誰かを家に入れるのはセフンくんぶり、か
あの時は色々あったなあ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 606人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
K(プロフ) - miH_1028さん» コメントありがとうございます！至らない点もたくさんあるのにそう言って頂けると嬉しいです(; ;) これからもよろしくお願いします！ (2016年10月13日 7時) (
レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
miH_1028(プロフ) - こんばんわ。セフンぺんでもベッキョンぺんでもないのですが、このお話は本当に大好きで、何度か読み返しています。爽やかで綺麗でキュンキュンして心がけ癒されました。完結はしていますが、これからもちょくちょく読み返しに来ます♪ (2016年10月13日 1時) (レス) id: d425b92b43 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - あんりさん» コメントありがとうございます！わーそう言ってもらえるととても嬉しいです(；；)個人的にもこのお話は好きだったので…他の作品でもまた出会えたら嬉しいです(^o^) (2016年6月22日 18時) (レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
あんり - とてもキュンキュンしながら読みました！最近、キュンキュンしてないなーっと思っていたときに、この小説を読んで久々に発狂するくらいハマりました笑笑すてきな、お話ありがとうございます~ (2016年6月21日 22時) (レス) id: 75a563194b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K
| 作成日時：2015年11月28日 0時
