良い男 ページ9
「ははっギョンスさんはやっぱ凄いや…」
なんでもわかっちゃうもん
きっとギョンスさんには隠し事も何もかも通用しないんだろうなぁ
「ジョンインも探してたんだよ」
「え、ジョンイン？だってジョンインはハヨンちゃんと…」
言い終えないうちに足音が近付いてきてそちらに顔を向けるのと同時に肩に衝撃が走った
「A！」
息を荒らげたジョンインが私の肩を掴んでいた
「何も無かった？大丈夫？怪我してる、痛い？痛いよね、ごめん、遅くなって…」
凄い勢いで、しかも悲痛な顔をしてそう言うジョンインに圧倒されて何も言葉が出てこなかった
そんなに心配してくれてたの…？
「ごめん…何も出来なかった」
そう言うジョンインの手はわたしの首元にそっと触れていた
そこはさっきミヌさんが私の首元につけた跡がある場所だ
「なんでジョンインがあやまるの？やめてよ私がちゃんとしてないからじゃん！」
そんな顔して欲しくない
笑ってよ、私は皆の笑顔を観るのが好きなのに
「ジョンインありがとうね、ごめんね二次会の途中でしょ？私このまま帰るけど戻りなよ、ハヨンちゃんも待ってるんじゃない？」
「…戻れないよ」
そう言って目をそらしたジョンインはコンビニに行ってくると呟いて去って行ってしまった
そしてジョンインが離れてからギョンスさんが口を開いた
「ジョンインさっき先輩たちに切れちゃって」
「えっ！？ジョンインが！？」
ジョンインが切れるって…全然想像出来ないんだけど…
「先輩達、ミヌ先輩が手が早いって知りながらAちゃんと2人きりにさせたって知って…妹がいるのにミヌ先輩のことでキレちゃったし、あわせる顔ないってことでしょ。別にあいつは悪くないのにね」
馬鹿みたいに真っ直ぐで優しい
本当に、ジョンインはどうしてそうなんだろう
私のせいでバイトに居づらくなっちゃうのにそんな事したら
「ジョンイン馬鹿…馬鹿じゃん…」
「それだけAちゃんのこと好きだって事でしょ」
追い打ちをかけられた気分だった
言われなくても伝わってくるくらいジョンインの想いは充分わかってた
でも第三者からそう言われると胸が苦しくなった
「あんだけかっこよくて真っ直ぐで一途なやつよりいい男なのお隣さんは？」
「！？」
突然のギョンスさんの発言に思い切りむせてギョンスさんに背中をトントンされた
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K(プロフ) - ぱくちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります、ありがとうございます(；；)番外編もどうぞよろしくお願いします！ (2016年1月12日 0時) (
レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
ぱくちゃん(プロフ) - はじめまして。いつも読ませていただいていました。べくと主人公の女の子が可愛くてもどかしくてキュンキュンしました！更新が本当に楽しみだったので完結してしまうのは嬉しいような寂しいような感じではありますが、番外編も楽しみにしています！完結お疲れ様でした！ (2016年1月11日 19時) (レス) id: 910c140191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2015年11月21日 22時
