曖昧 ページ5
「大丈夫？」
突然上から降ってきた声に顔を上げるとそこにはギョンスさんがいて、私の視線に合わせるようにしゃがむと顔を伺うように覗き込んだ
「大丈夫ですよ〜なかなか開かないから足が疲れちゃって」
そう言うとため息をつかれた
「お酒弱いんでしょ？そのくせ早いペースで飲むからそうなるんだって」
ごもっともなお言葉に言い返せずに口ごもった
だって、あの状況をどうすればいいかわからなかったんだもん…お酒飲む以外にすることなかったし…
「ジョンイニに様子みて来るように言われてきたんだけど」
「え？ジョンイン？」
「うん、あいつはミヌ先輩の妹からなかなか離れられないから携帯にメッセージが来て様子見て来てくれないかって」
お酒弱い私を心配してそんな事…ほんっとジョンインは優しい
「あーほんと情けない、あれくらいでこんなになっちゃうなんて…」
「さっき聞こえたんだけどミヌ先輩の」
「えっ」
私の言葉を無視したギョンスさんの言葉に固まった
聞こえたって、俺じゃ駄目？ってやつ…？
「Aちゃんは少し自覚した方が良い」
「自覚…？」
聞き返したけどどういう意味なのか教えるつもりは無いのか黙って私を見るだけだった
お手洗いが空きさっさと行きな、と言われたので行って戻ると待っててくれたのかまだそこにいた
「ほら戻るよ、あいつ心配してるだろうし」
そう言って歩くように促されたので少しだけふらつく足をしっかりと踏みしめて歩いた
ギョンスさんは厳しいけど優しいね
席に戻るとジョンインと目が合って私を見ると安心したような顔をした
それに応えるように微笑むと微笑みを返してくれて、ハヨンちゃんに話しかけられたジョンインとの繋がりはそこで切れた
「Aちゃん遅かったね、大丈夫？」
「あ、はい、混んでただけなので全然！」
さっきの言葉のせいで上手くミヌ先輩の目を見れなかったけどなんとか普通に話そうと頑張っていると再びミヌさんは私の耳元で囁いた
「変に気使いすぎ…でもそこも可愛い」
そう言うと私の首元に触れたのでびくっと身構えた
どうすればいいのこの状況…
「ミヌさん酔ってます？」
「俺は酒強いから酔ってませーん！ほら飲んで飲んで」
首筋から手が離れたのに安心してすすめられたお酒をちびちびと飲んだ
はっきりと好きだとか付き合ってだとか言われてないから余計どうしたら良いかわからない
もしそう言われたなら断る準備はちゃんと出来てるのに…
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K(プロフ) - ぱくちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります、ありがとうございます(；；)番外編もどうぞよろしくお願いします！ (2016年1月12日 0時) (
レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
ぱくちゃん(プロフ) - はじめまして。いつも読ませていただいていました。べくと主人公の女の子が可愛くてもどかしくてキュンキュンしました！更新が本当に楽しみだったので完結してしまうのは嬉しいような寂しいような感じではありますが、番外編も楽しみにしています！完結お疲れ様でした！ (2016年1月11日 19時) (レス) id: 910c140191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2015年11月21日 22時
