夢なら ページ34
ようやく何が起こったか理解出来たのと同時に蒸気が吹き出てるのではないかと思うほど一気に体温が上昇したのが自分でもわかった
「うわ〜Aちゃん超顔赤い〜」
おどけてそう言うベクはなんだか余裕そうで腹が立つ
何でそんなにケロッとしてんの！？
「不意打ちにも程がある…！しかもいかにも慣れてそうでちょっとむかつく…！」
「何だよAこそ初めてなわけないじゃん。俺はずっとAにちゅーしたかったんだもん」
ちゅーって！！
何それ！ちゅーって！！！
しかもずっとしたかったって言った！？
「あはは、もっと赤くなった」
「うっさい！」
手元にあったクッションでベクを殴るとやっぱりわざとらしく痛がって、それから私の大好きな顔で笑った
四角くなるの、口が
久しぶりに見た気がする
「もっかいしていい？」
少しだけ首を傾げてそう言うベク
それは女の子が使うやつじゃないの…？
私が習得するべきなのでは…
なんて考えてると私の返事を待たずに頭をぐいっと引き寄せてキスをした
さっきの可愛さはどこに行ったんだと叫びたくなるくらい男らしくて死ぬほどドキドキした
今度は長くて深いキス
始めてのベクとのキスは私には刺激的すぎた
息をするのも忘れてしまうくらい
必死についていこうとしているとベクの手が服の中に…ってえぇえ！？
「ちょっと待ったタイムタイム！！！」
思わずベクの胸に手を当てて突き放すとキョトンとした顔をして私を見ていた
いやなんだよその顔は！！！
「ちょっと、早くない！？」
「いや、そう言われるとこっちが恥ずかしくなるんだけどそういう流れだったじゃん今」
そうなの！？今のそういう流れだったの！？
やっぱ慣れてる…軽くへこむ…
「別にAだって初めてなわけじゃないでしょ？」
「…初めてだけど」
「…え？」
「私は初めてだもん」
「え？だって今まで彼氏…え？」
「寸前でベクのこと思い出して駄目だったの！！ああ馬鹿言わせんな恥ずかしすぎる！！」
思わず顔を覆うとベクは私の頭をそっと撫でた
「あーほんと、可愛い」
「やめて今ほんとに恥ずかしいの極み…」
「ごめんね、焦った。ちゃんと大事にするから」
「…ベク大好き」
2人で手を繋いでベッドに寝転ぶと程なくしてベクの寝息が聞こえてきて、隣でたまにくんくんと犬のようになくベクが可愛くてこっそり笑った
もし夢なら覚めなければいい
そう思いながら私も目を閉じた
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K(プロフ) - ぱくちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります、ありがとうございます(；；)番外編もどうぞよろしくお願いします！ (2016年1月12日 0時) (
レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
ぱくちゃん(プロフ) - はじめまして。いつも読ませていただいていました。べくと主人公の女の子が可愛くてもどかしくてキュンキュンしました！更新が本当に楽しみだったので完結してしまうのは嬉しいような寂しいような感じではありますが、番外編も楽しみにしています！完結お疲れ様でした！ (2016年1月11日 19時) (レス) id: 910c140191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2015年11月21日 22時
