苦しい ページ23
ジョンインの傘に入れてもらい
歩きながらジョンインは1人で笑いを押し殺していた
「ちょっとさっきから何なの！？」
「いや、ギョンスが面白くて…」
「私にもわかるように説明してよ！1人だけ楽しんでずるい！！」
「だーめ、Aは知らなくていい」
何だそれ！
でもなんか元気になったっぽいし、今回は良いとしよう
「雷なりそうだね」
「あー、うん、そうだね…早く帰らないと」
もうベクに頼ってらんないし
家に着いたらイヤホンして音楽聴きながら寝るもん
「Aは実家帰ったりしないの？」
「大学通ってからはあんま…去年1回行ったくらいかな？顔見せに帰らないとなあとは思うんだけど」
高3の時に喧嘩してからなんとなく少しぎこちなくなっちゃって
普通に話すんだけど、なんかお互い気を遣うっていうか…
「そっか…たまには帰った方が良いよ、きっと心配してる」
「そうかな〜？私図太いからあんま心配してないと思うけど！」
「ううん、帰らないと駄目」
何故かきっぱりとそう言い切ったジョンイン
曇りのない綺麗な瞳でそう言われると首を縦に振ることしか出来なかった
ジョンインは自分の駅で降りずに私の家まで送ってくれた
きっと断っても送ると言ってきかないとわかっていたから今回は大人しく好意に甘えることにした
それに、こんな日には1人より誰かといる方が安心する
やだなあ、いつまでこんな子どもなんだろ私
その時、タイミングが良いのか悪いのか
雷が鳴り響いた
驚いて思わず隣にいるジョンインの腕をぎゅっと捕まってしまい、慌てて手を離す
「ごめん、こんなんだけど雷だけは苦手で…はは、そこだけ乙女っぽい」
「辛いなら笑わなくていい」
驚いて顔を見ると真っ直ぐに私を見ていて、何故か全部私のことを知っているんじゃないかって、そう思った
「辛くなんてないよ…？」
「震えてるくせに…ねえ、Aはずっとベッキョンへの気持ち隠し通すつもり？それでいいの？このままでいいの？」
「何でいきなりその話？」
「質問に答えてよ」
遠くで雷が鳴っている
そして目の前には私を逃がすまいと見据えたジョンイン
「…それしかないでしょ？ベクには彼女がいて、ベクは私のこと幼馴染としか見てない…これ以上何を望めって言うの？」
苦しくて涙が出てきた
好きなのに
大好きなのに
突然私たちは雨に打たれてびしょ濡れになった
同時にきつく、抱き締められていた
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K(プロフ) - ぱくちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります、ありがとうございます(；；)番外編もどうぞよろしくお願いします！ (2016年1月12日 0時) (
レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
ぱくちゃん(プロフ) - はじめまして。いつも読ませていただいていました。べくと主人公の女の子が可愛くてもどかしくてキュンキュンしました！更新が本当に楽しみだったので完結してしまうのは嬉しいような寂しいような感じではありますが、番外編も楽しみにしています！完結お疲れ様でした！ (2016年1月11日 19時) (レス) id: 910c140191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2015年11月21日 22時
