照れ隠し ページ22
ご飯を食べてる間もジョンインは1度もベクの話をしなかった
私も何故か聞くことが出来ずに何も無かったように振る舞うだけ
「何があったか知らないけどさっきから辛気臭いんだけど…」
食べ終わってひと息ついているとギョンちゃんがそう言った
…ですよね、ギョンちゃんが気付かないわけないよね
「自分のタイミングの悪さを恨んでるだけ…」
よくもまあ、あんなタイミングで図書室入るよね私も
「探しに来た時もなんかひどい顔してたからね。まああの人の事なんだろうけど」
「そもそもなんでギョンちゃんは図書室にいなかったのさぁ！馬鹿！いや、ごめんなさい嘘です！！」
馬鹿と言った途端ぎっと睨まれたので慌てて謝った
「なんでって、なんか図書室にいたらここで何かの集まりがあるからって女の人に言われたから出てったけど」
「集まり？なんだろ、サークルかなんかかな、私らが行った時は特に何も無かったけど」
「その人に他に何か言われた？」
黙って私たちの会話を聞いていたジョンインが突然会話に乱入してきて、ギョンちゃんも少し驚いたように目を見開いた
「誰か待ってるのかって聞かれたけど…それが何か？」
「いや別に」
そう言うとまた黙ってしまった
なんか変
やっぱりベクと2人で話してから変だ
「じゃあ明日も学校だしそろそろ解散しようか」
ジョンインの様子がおかしいのにはギョンちゃんももちろん気付いていたので気を使ったのかそう言った
「今度は飲みにでも行こう、Aちゃんが酔っ払わない程度に」
「酔っ払わないし！てかAちゃんてやめてよ！」
「いやそれは…」
「ほら早く呼んでみて！A〜って！」
「うるさい」
言い合っていると突然ジョンインが笑い出した
「ほんと、Aといる時は貴重な姿が見られて楽しい」
そう言った途端ギョンちゃんに制裁をくだされ苦しむジョンインを笑って眺めた
良かった、やっと笑った
店を出ると雨が降っていた
朝にジョンインが言っていたのは本当だったらしい
「うえ〜傘持ってない」
「ジョンインに入れてもらいなよ、方向一緒でしょ」
「そのつもり」
かたじけない、なんて言うとギョンちゃんに変な目で見られた
私絶対変人だと思われてるよこれ
「久しぶりに会えて楽しかったよ〜また遊ぼうねギョンちゃん！大学にもまた遊びに来てね！」
「…暇だったらね」
「冷た！」
「じゃあまた」
まともに顔も見ずにギョンちゃんは帰ってしまった
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K(プロフ) - ぱくちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけるととても励みになります、ありがとうございます(；；)番外編もどうぞよろしくお願いします！ (2016年1月12日 0時) (
レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
ぱくちゃん(プロフ) - はじめまして。いつも読ませていただいていました。べくと主人公の女の子が可愛くてもどかしくてキュンキュンしました！更新が本当に楽しみだったので完結してしまうのは嬉しいような寂しいような感じではありますが、番外編も楽しみにしています！完結お疲れ様でした！ (2016年1月11日 19時) (レス) id: 910c140191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2015年11月21日 22時
