再会 ページ8
｢おはようございます〜！｣
いつもの如く1番に来て準備をしているミンソクさんに挨拶をした。
少し驚いたような顔をしていたけれどすぐに挨拶が返ってきた。
｢Aさん、昨日…｣
｢あ〜すみませんでした！会うって約束してたのにちょっとハプニングがあって｣
｢大丈夫なら良いんですけど…｣
昨日はあの後ミンソクさんに会うことは出来なかった。
9時を少しすぎた時とベクが戻ってきた後に連絡が来ていたけど既読にする事すら出来ず朝に開いた。
今どこにいますか？
大丈夫ですか？何かありましたか？
そう来ていた。
会う約束をしていたのに返事も返さなかったらそりゃあ心配するよね。
でも、昨日の私じゃ会うことなんて出来るはずもなかった。
あのまま会っていたら何を言ってしまっていたのか自分でも分からない。
｢あ、今聞きますよ昨日の話！｣
｢あ〜いや…｣
分かってるよ。
職場で話したくないからああやって夜に2人だけで会おうとしたことくらい。
ミンソクさんは難しい顔をして息を大きく吐き出した。
｢Aさん、俺｣
ドキリとした。
言えないと思って聞いたのに、話始めようとしている。
どうしよう、心の準備なんて何も…
｢おはよう〜！お、早いねおふたりさん！｣
先輩がタイミング良く入ってきて内心安堵した。
どこまでもずるい女だな私。
なんだかここまでくると開き直ってしまいそうなくらいだ。
｢おはようございます！今日は目覚めが良くて〜｣
｢いいね〜私は毎日ぎりぎりまで寝てるよ｣
先輩と会話をしながらその流れでミンソクさんから離れた。
休憩はベクともミンソクさんとも被らず、帰りは掃除を終えると急いで店舗を出ていつもとは別の道を歩いた。
逃げるように出てきたけれど用事があったのも事実。
昨日の夜寝付けないでいると会えないかと連絡が来たのでその人に会うために指定されたお店に向かっていた。
このタイミングはなんなんだろう。
あまり良いタイミングでは無い。
電車に乗り20分程かけて辿り着いたのは小洒落た雰囲気のバー。
なんだか1人で入るのは勇気がいる。
それでも中に入ると、しっとりとした音楽が流れていてオレンジ色の明りが店内を照らしていた。
店内を見渡すと目に入った人物。
カウンターではなくテーブル席で既に何か飲んでいる様子。
ゆっくりと近付くと私に気付いたその人は片手を上げた。
｢久しぶり、A｣
以前と変わらぬ笑顔を見せたのは、私の元彼だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1029人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みつき - オトナの恋物語という感じで私には苦くて酸っぱくてそしてほんのり甘かったです。お互いを思いやったり気持ちを押し殺したりリアルで切なかったです。ありがとうございました！ (2019年6月12日 4時) (
レス) id: bd38120f18 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ソルさん» お返事遅れて申し訳ございません！わ、読み返してくださったんですね(;_;)イムさんのことまで好きだと言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいです...番外編もツイッターになってしまいますがよろしくお願いします！！ (2018年8月23日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 最初〜読み返してしまいました！しうちゃんとくっ付いて嬉しかった反面、べくが切なくて...でもきっとベクをたくさん愛してくれる相手に出逢えますよね^ ^イムさんも、なんか好きでした！その後の2人とベクイムさんも楽しみにしています♪Kさんお疲れ様でした！ (2018年8月15日 14時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - あまいくりーむさん» いつもコメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけて本当に嬉しいです...息抜きや楽しみになれていたなら本望です！本当にありがとうございましたー！！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - みんみんさん» コメントありがとうございます！ミンソクさん派だったのですね！結末に満足して貰えたようで嬉しいです(^^)こちらこそ最後までお付き合い頂いてありがとうございました！またどこかでお会い出来れば嬉しいです！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K
| 作成日時：2018年5月26日 23時
