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全部、素直になろう。
今の気持ちを全部打ち明けよう。
それがベクを傷付ける事になるのかまた違う結果をもたらすのから分からないけど、そうするしか私には出来ない。
｢それでも好き…そのつもりだった｣
ベクから目を逸らして自分の手を見つめながらゆっくりと言葉を紡いだ。
自分の中の気持ちを整理しながら。
｢分かってるつもりだったけど全然分かってなかった。実際に見たら辛くて、受け止めきれなくて…こんな思いしてまで想い続けられるわけない…｣
｢けど…｣
｢そうだよ、そう思ってるってことはまだ好きなんだよ。でも…｣
言うべきか言わないべきかまだ迷っていた。
全て打ち明けるしかないと分かっていながらも躊躇いが大きくて言葉が途切れてしまった。
それでもベクは黙って私を待っている。
きっとベクならいつまでもこうやって私を待ってくれるんだ。
じわりと熱くなる瞼を閉じて深呼吸した。
言わないと。
逃げちゃダメだ。
｢私ね…同じくらいベクのことが、好きなんだと思う｣
ついに口にした自分の気持ち。
こんな中途半端な気持ちで許されるはずない。
ベクが真っ直ぐに私を見てくれているように自分は同じように真っ直ぐにベクを見ることが出来てない。
こんな気持ちのまま甘えていいはず無いことくらい分かってる。
それでも…
｢私、ベクと｣
｢待って｣
意を決して言おうと思った言葉が遮られ顔を上げると真剣な目をしたベクと視線が絡まった。
｢俺は先輩のためならなんでも出来るし先輩が望んでないことはしないって言った。けど、やっぱり少しでもヒョンに気持ちが残ってるなら今まで守ってきた線は超えたくない｣
…そうだよね、その通りだ。
優しいベクに甘えて自分だけ楽しようとしてた。
ずるいからベクと付き合えば、ベクのことだけを好きになれると思って…
｢…すみません、普通の先輩後輩じゃしないことしておいて｣
｢私が望んだからでしょあれは…ごめんね、言いたくなかったよねこんなこと｣
｢謝らないでください、俺のせいなんだから｣
ベクのせいなわけないのに。
ああ、情けない。
いつまで経っても成長しない。
｢…帰りましょ。明日も仕事だし｣
ベクは優しく微笑んで私を促すように手を引いた。
どうして私に失望しないんだろう。
どうしてこんなに私に優しくしてくれるんだろう。
自分に失望して挫けそうな時にどうして傍にいてくれるんだろう。
やっぱり私は…。
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みつき - オトナの恋物語という感じで私には苦くて酸っぱくてそしてほんのり甘かったです。お互いを思いやったり気持ちを押し殺したりリアルで切なかったです。ありがとうございました！ (2019年6月12日 4時) (
レス) id: bd38120f18 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ソルさん» お返事遅れて申し訳ございません！わ、読み返してくださったんですね(;_;)イムさんのことまで好きだと言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいです...番外編もツイッターになってしまいますがよろしくお願いします！！ (2018年8月23日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 最初〜読み返してしまいました！しうちゃんとくっ付いて嬉しかった反面、べくが切なくて...でもきっとベクをたくさん愛してくれる相手に出逢えますよね^ ^イムさんも、なんか好きでした！その後の2人とベクイムさんも楽しみにしています♪Kさんお疲れ様でした！ (2018年8月15日 14時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - あまいくりーむさん» いつもコメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけて本当に嬉しいです...息抜きや楽しみになれていたなら本望です！本当にありがとうございましたー！！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - みんみんさん» コメントありがとうございます！ミンソクさん派だったのですね！結末に満足して貰えたようで嬉しいです(^^)こちらこそ最後までお付き合い頂いてありがとうございました！またどこかでお会い出来れば嬉しいです！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年5月26日 23時
