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アルコールと混乱のせいで上手く働いていない思考を巡らせ、慎重にゆっくりと話した。
慌てなくてもミンソクさんはきっと待っていてくれる。
｢じゃあ…一緒にご飯行ったり…お酒飲んだり…くだらない話したり…そういうのにも、付き合ってくれます？何もないのに連絡したりしても怒りませんか？｣
｢当たり前じゃないですか｣
｢本当ですか？面倒になったりしません？｣
｢しない｣
｢…へへ｣
少し前を歩くミンソクさんの表情は伺えないけれど、淀みなく言い切ったのを聞き思わず笑いが漏れた。
また少しミンソクさんとの距離が縮まった気がする。
｢もう泣いてないです？｣
｢へ？あ、はい！｣
涙はもう止まっていた。
びっくりして、というのもあるだろうけどミンソクさんの言葉を聞いたら涙はすうっと引いていったんだ。
振り向いたミンソクさんは少し眉を下げて微笑んでいてまた鼓動が跳ねた。
その顔、すごく好きみたい。
｢泣いてるの見ると余計なことしそうになるから｣
｢余計なこととは？｣
｢さあね？よし、俺ん家で飲み直す？｣
いつの間にかいつもの分かれ道に辿り着いていて、そんな事を言いながら親指で背を向けている自分の家の方向を指す。
｢えっ…え、そんな！えぇっ！！？｣
｢動揺しすぎ！ほら、行こ。Aさんはコーヒーでも良いから｣
楽しそうに笑いながら私の手首を捕まえると歩き始めたので体がくんっと引っ張られて自然と足が前に出た。
ほらまた強引だ。
でもそんなところも好き。
ああ、なんだか酔ってるから何でもできちゃう気がしてきた。
｢オッパ｣
私を引っ張る後ろ姿にそう呼びかけるとピクリと肩を震わせ、それから振り返った。
驚いたような顔で目がまん丸に大きくなっている。
｢呼べましたよ〜！あはは、お酒飲んだらオッパって呼べるかも｣
｢びっくりした…｣
胸を擦りながら再び前を向いたミンソクさんの顔が気になって隣に追いつこうとすると早歩きになったので負けじと早歩きすると走り出した。
｢えー！？なんで！？｣
｢追いかけられたら逃げるでしょ｣
そのくせ手首は離さないんだ。
ああ、もう。
今日のミンソクさんはいつもと全然違う。
でも、新しく知ったミンソクさんも全部好きみたい。
家の前についた時には2人とも息が上がっていて、顔を見合わせて笑った。
ほんの少し前まで泣いていたなんて思えないくらい、自然に笑えたんだ。
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みつき - オトナの恋物語という感じで私には苦くて酸っぱくてそしてほんのり甘かったです。お互いを思いやったり気持ちを押し殺したりリアルで切なかったです。ありがとうございました！ (2019年6月12日 4時) (
レス) id: bd38120f18 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ソルさん» お返事遅れて申し訳ございません！わ、読み返してくださったんですね(;_;)イムさんのことまで好きだと言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいです...番外編もツイッターになってしまいますがよろしくお願いします！！ (2018年8月23日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 最初〜読み返してしまいました！しうちゃんとくっ付いて嬉しかった反面、べくが切なくて...でもきっとベクをたくさん愛してくれる相手に出逢えますよね^ ^イムさんも、なんか好きでした！その後の2人とベクイムさんも楽しみにしています♪Kさんお疲れ様でした！ (2018年8月15日 14時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - あまいくりーむさん» いつもコメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけて本当に嬉しいです...息抜きや楽しみになれていたなら本望です！本当にありがとうございましたー！！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - みんみんさん» コメントありがとうございます！ミンソクさん派だったのですね！結末に満足して貰えたようで嬉しいです(^^)こちらこそ最後までお付き合い頂いてありがとうございました！またどこかでお会い出来れば嬉しいです！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年5月26日 23時
