最後？ ページ15
｢あ、そうだ。この前の競走は俺の勝ちです｣
｢へ？｣
唐突に放たれた言葉に一瞬何のことを言っているのか分からなくて聞き返した。
もしかしなくても、あれのこと…？
｢終わらせましたよ、ちゃんと｣
｢え、嘘、いつの間にそんな…！｣
｢会う筈だった日に。ハッキリ言えないでいた時にベッキョニに言われた言葉で勇気が出たんです｣
ベクがミンソクさんの所へ行った後に2人の関係は終わっていたということ？
ミンソクさんはもう…あの人と会わないってこと？
｢良かった…｣
思わず心の声が出てしまった。
これじゃあ下心が見え見えじゃないか。
｢はは、でもAさんは罰ゲームですよ？｣
｢えっあっ…！ほんとに罰ゲームあるんですか！？｣
｢あったり前じゃないですか！さーてどうしようかな｣
今まで見たことの無い少年のようなキラキラした笑顔を見せるミンソクさんにキュンとした。
なるほど、これがキュンとするってことなのかって思ったくらい。
でもいったい罰ゲームってなにをさせるつもりなんだろう。
ミンソクさんのことだから本当に酷いことはさせないだろうと思うけど流石にびくびくしてしまう。
｢そうだな…あ、思いついた｣
｢…何でしょうか｣
｢思い付いたけどもう少し後にします｣
え、どうして？
あんなに楽しそうな顔してたのに先延ばし？
それが表情に出ていたらしく少し笑いながら口を開いた。
｢何事もタイミングは大事ですよ。まぁ楽しみにしててください｣
｢怖いんですけど…！気になって寝れないかも、寝不足で明日遅刻したらミンソクさんのせいですからね｣
冗談を言えるくらいには普段の私も少し取り戻せた。
最近の私は自分でも分かるくらい昔の私に寄っていたし弱気で湿っぽかった。
｢責任は取りますよ｣
｢と、取るんですか？あは｣
なんだか調子が狂う、今日のミンソクさんは。
普段のミンソクさんは女の子にはこんな感じなのだろうか。
ちらりと時計に目をやると午後の8時の少し前。
私はいつまでここに居ていいのだろうか。
｢あー、えっと｣
どう切り出そうかと悩みながら口を開くとミンソクさんは優しく微笑んで私を見ていて心臓が痛くなった。
苦しい通り越して痛いよミンソクさん。
｢ほんとに見てて飽きない｣
｢…馬鹿にしてますよね｣
｢して無いですよ？｣
反応を見て面白がっているのは確かだ。
私がミンソクさんのことが好きだって、気付いてないのかな。
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みつき - オトナの恋物語という感じで私には苦くて酸っぱくてそしてほんのり甘かったです。お互いを思いやったり気持ちを押し殺したりリアルで切なかったです。ありがとうございました！ (2019年6月12日 4時) (
レス) id: bd38120f18 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ソルさん» お返事遅れて申し訳ございません！わ、読み返してくださったんですね(;_;)イムさんのことまで好きだと言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいです...番外編もツイッターになってしまいますがよろしくお願いします！！ (2018年8月23日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 最初〜読み返してしまいました！しうちゃんとくっ付いて嬉しかった反面、べくが切なくて...でもきっとベクをたくさん愛してくれる相手に出逢えますよね^ ^イムさんも、なんか好きでした！その後の2人とベクイムさんも楽しみにしています♪Kさんお疲れ様でした！ (2018年8月15日 14時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - あまいくりーむさん» いつもコメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけて本当に嬉しいです...息抜きや楽しみになれていたなら本望です！本当にありがとうございましたー！！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - みんみんさん» コメントありがとうございます！ミンソクさん派だったのですね！結末に満足して貰えたようで嬉しいです(^^)こちらこそ最後までお付き合い頂いてありがとうございました！またどこかでお会い出来れば嬉しいです！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年5月26日 23時
