待ち合わせ ページ43
遂にやってきた花火大会当日。
イムさんに助けを求め髪型を綺麗にセットしてもらいメイクのアドバイスをしてもらって着付けまでしてもらった。
イムさんさんは何でも出来るらしい。
｢うんオッケー、可愛い。完璧｣
私を上から下まで眺めて何度も頷く姿に胸を撫で下ろした。
イムさんにそう言われるとなんだか自信が持てる。
｢頑張ってきなさいよ、良いチャンスなんだから｣
｢へ？何をですか？｣
何を頑張るのか分からなくてそう返すと思い切り顔を顰められた。
呆れたように溜息までつかれた。
｢あなた、花火大会に行って何もしないつもり？こういうイベントを有効活用しないでどうするの？｣
｢えぇ！？もしかして…こ、告白とか？そんな｣
｢しなさいよ｣
｢えぇー！？それは流石に考えてなかったんですけど…！｣
｢そろそろもう一歩踏み込むべきでしょ。いつまでそうしてるつもり？｣
だって、告白してそのあと気まずくなったりしたらもう今みたいにご飯行ったりすることも出来なくなってしまうじゃないか。
｢あなたねえ…ずっと近くでベッキョンくんの事見てて何も思わなかったの？あの子を見習いなさいよ少しは…｣
深い溜息と共に首をゆるゆると振る姿に息が詰まった。
確かにベクは、私がミンソクさんを好きだと知っていながら好きだと言ってくれていた。
それでも私はベクの傍にいたじゃないか。
｢…がんばり、ます｣
｢うん、その心意気大事。もし出来なくても怒らないから｣
｢急に優しくするのやめてくださいよお〜私最近涙腺ゆるゆるなんですって〜｣
｢綺麗に化粧したんだから泣かないでね｣
ツンとした表情も綺麗なイムさんが羨ましいけど、高望みせずに自分らしく頑張ってこよう。
ミンソクさんに少しでも振り向いてもらえるように頑張るんだ。
緊張して黙っていることが出来ずにだいぶ早めに家を出て待ち合わせ場所へと向かった。
周りを見ると私と同じように浴衣を着た人やカップルをたくさん見かけた。
今日は夏の暑さよりも高揚感と緊張感が勝っていて、首筋を伝う汗で今暑いことに気付いたくらいだ。
待ち合わせ場所に着いたのは20分前。
着いたら着いたで落ち着かなくてそわそわしてしまう。
人が多いからミンソクさん私のこと見つけられなかったりして、なんてネガティブな思考まで出てきた時。
｢あれ、イムA？｣
その声に顔を上げると、なんとなく見覚えのある男の人達がいた。
そう、なんとなくだけ。
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みつき - オトナの恋物語という感じで私には苦くて酸っぱくてそしてほんのり甘かったです。お互いを思いやったり気持ちを押し殺したりリアルで切なかったです。ありがとうございました！ (2019年6月12日 4時) (
レス) id: bd38120f18 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ソルさん» お返事遅れて申し訳ございません！わ、読み返してくださったんですね(;_;)イムさんのことまで好きだと言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいです...番外編もツイッターになってしまいますがよろしくお願いします！！ (2018年8月23日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 最初〜読み返してしまいました！しうちゃんとくっ付いて嬉しかった反面、べくが切なくて...でもきっとベクをたくさん愛してくれる相手に出逢えますよね^ ^イムさんも、なんか好きでした！その後の2人とベクイムさんも楽しみにしています♪Kさんお疲れ様でした！ (2018年8月15日 14時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - あまいくりーむさん» いつもコメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけて本当に嬉しいです...息抜きや楽しみになれていたなら本望です！本当にありがとうございましたー！！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - みんみんさん» コメントありがとうございます！ミンソクさん派だったのですね！結末に満足して貰えたようで嬉しいです(^^)こちらこそ最後までお付き合い頂いてありがとうございました！またどこかでお会い出来れば嬉しいです！ (2018年8月11日 12時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年5月26日 23時
