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あれ以来、ベクとの距離感が上手く掴めなくなった。
今まで通りと言われても、そうするのはなんだか図々しい気がして。


けど、ベクはあの日の事が無かったかのように今まで通り。
普通に冗談も言うし、たまに一緒に帰ったりもするし二人きりになることだってある。


それでも、今まで通り。
本当にあの日は幻だったのではないかと思うくらいに。


「Aちゃん、休憩どうぞ」


「あ、はい!お先にいただきます!」


12時を少し過ぎたところで声を掛けられハッとして立ち上がった。
調剤室をちらりと覗くとベクだけがいないので休憩中なのだろう。


あれ以来3度目のベクと2人の休憩だ。
2回とも本当に今まで通りだったので気にする必要は無いと思っていても妙に緊張してしまう。


そっとドアを開けるとコンビニのお弁当を頬張ったところらしく口をもぐもぐさせながらおつかれさまです、と言うので笑ってお疲れ様と返した。


「あ、先輩今日はお弁当作ったんですね」


「ん?ああ、うん!毎日コンビニで買ってたら食費がね〜」


作ってきたお弁当を開けると興味津々といった感じに覗き込んでくるのでわざとらしくしかめっ面をして蓋を閉じた。


「適当に作ったんだからそんなに見ないでよ、恥ずかしい」


「えー。減るもんじゃないしいいじゃないですか!」


「いや、減りそう。ベクの手の届くところだと」


「バレました?」


にやりと笑うベクに呆れて笑った。
やっぱり変に気を張るよりこっちの方が楽だ。
ベクがそうしてくれというなら、私は今まで通りベクと接することにしよう。


「私のお弁当よりコンビニのお弁当の方がよっぽど美味しいからね!」


「いや、絶対に先輩の方が美味しい!毎日コンビニ弁当食べてると嫌気が差してきますよ流石に〜」


「じゃあ、かの…」


いつも通りと思った瞬間口を滑らせそうになった一言を咄嗟に飲み込んだ。
流石にこれは言ってはいけない。


彼女作ってお弁当作ってもらいなよ。


そう言おうとした。
これはあまりにも無神経すぎる。


「ん?」


ベクは微笑んだまま私を見ている。
流石に何を言おうとしたかバレている気が…。


「なんでもない!お腹空いた〜早く食べちゃお」


わざとらしく話題を変えてお弁当の蓋を再び開けるのと同時に伸びてきた箸に反応出来ずに持ってかれた卵焼きは一瞬でベクの口の中へ。


「んー、やっぱ旨い」


嬉しそうに笑うベクに何も言えなかった。
胸の奥の方がずっと、ズキズキするんだ。

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K(プロフ) - ソルさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(;_;)ミンソクさん派も多いのですね!どちらとのハッピーエンドなのか、楽しんで読んでもらえると幸いです(^_^) (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆなさん» ベクペンさんなのですね!私なら選べないです、どちらとも幸せになりたいです...笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - きらさん» こんばんは!わー、ミンソクさん派!ベク派が多いと思ってたのでなんだか嬉しいです(>_<)どちらとも幸せになれれば良いのに...と作者なのに悶々としてます笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - いつも楽しく拝見してます!ミンソクさんとハッピーになってもらいたいなって思いますっ! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ベクペンだけど、選べません(笑) (2018年5月20日 4時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K | 作成日時:2018年3月15日 18時

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