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1人で歩けない程ではないので家の前で別れることにした。
ベクは謝りっぱなしだけどミンソクさんは笑って気にするなと言い、私も笑って大丈夫だと言う。
｢じゃ、また月曜に。もう謝んなよ！？｣
また謝るために口を開きかけたベクを遮って軽く手を振ると歩き始めたので、私も手を振ってミンソクさんに続いた。
すると捕まった右手首。
驚いて振り向くと私を引き留めたのは当たり前にベクで、でも俯いていた。
｢ベク？どうしたの？｣
｢先輩は聞かなかったことにしたかったのかもしれないけど。俺は酔った勢いで好きだって言ったわけじゃない｣
ゆっくりと顔を上げたベクの顔はもう寝惚けてなんかいない。
真っ直ぐな瞳は私を見据えていた。
｢…先輩が俺の事そういう風に見てないことくらい分かってるんで、今まで通りで良いですから。俺もいつも通りにします。おやすみなさい｣
優しく微笑むその顔に微笑み返すことは出来なかった。
私の気持ちなんてお見通しだったんだね。
離された手首はぶらりと大きく揺れて自分の横に止まった。
歩き去っていくベクの後ろ姿から目を離せないでいるとミンソクさんに呼ばれて慌ててあとに続いた。
｢ベッキョニなんか言ってました？｣
｢いえ、特には…おやすみなさいって｣
顔が強ばって上手く笑えないや。
でも大丈夫、月曜になればいつも通り笑えるはず。
｢Aさんに好きだって言ったの、覚えてないんですかね｣
どくんと胸が跳ねた。
ちらりと横を見てみるとポケットに手を入れて少し上を向いて口を少し尖らせている。
｢覚えてないんじゃないですかね〜だいぶ酔ってたみたいですし！なんなら好きだってのも酔ってふざけてただけかもですよ｣
｢流石にそれは無いでしょう。Aさんも分かってますよね？｣
唇をぎゅっと噛んで、視線を落とした。
分かってるけど、ミンソクさんにはそう思って欲しくないんだ。
ミンソクさんのことだから、応援しようとするでしょ？
私のことをなんとも思っていないから、2人が上手く行けば良いって思ってるんでしょ？
ベクの気持ちは嬉しさより戸惑いと申し訳なさの方が大きくて素直に受け止められない。
何よりもミンソクさんへの気持ちが大きくなりすぎたんだ。
昔の私ならきっと…
｢Aさんて、色んな顔がありますね｣
｢え？｣
｢会うたび新鮮な気持ちになる｣
柔らかく微笑んでそう言うミンソクさんの真意が掴めなくてやっぱり視線を落とした。
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K(プロフ) - ソルさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(;_;)ミンソクさん派も多いのですね！どちらとのハッピーエンドなのか、楽しんで読んでもらえると幸いです(^_^) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆなさん» ベクペンさんなのですね！私なら選べないです、どちらとも幸せになりたいです...笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - きらさん» こんばんは！わー、ミンソクさん派！ベク派が多いと思ってたのでなんだか嬉しいです(>_<)どちらとも幸せになれれば良いのに...と作者なのに悶々としてます笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - いつも楽しく拝見してます！ミンソクさんとハッピーになってもらいたいなって思いますっ！ (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ベクペンだけど、選べません（笑） (2018年5月20日 4時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年3月15日 18時
