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電車を降りた後はダラダラと歩きながら特別な話をするでも無く、なんとなく会話をしながら歩いた。
明日の天気だとかさっき食べたポテトが少ししょっぱかったとか。
そんな些細な会話でさえもなんだか楽しく思えてしまうのがベクの凄いところなのかもしれない。
そしてこんなのんびりとした夜にもまた唐突にやってくる風。
またしても、現れた。
あの女性だ。
どうしてこんなにも遭遇するのだろうか、私には良くないものが憑いているのではないかと思うくらいだ。
今日は家の方向に向かうのではなく、こちら側に向かってくる。
ということは、ミンソクさんの家から帰ってくるところ…？
なんとなく緊張しながらその女性とすれ違うまでの時間を過ごした。
この前すれ違ったくらいで面識は無いので声を掛けることも掛けられることもなく横を通り過ぎていく。
暗いのでこちらの顔まで認識出来ていなかっただろうけど、自分だけ意識していることがなんとなく悔しい。
隣のベクを見てみると、さっきの女性を目で追っていた。
あんな美女が歩いてたら見蕩れちゃうよなぁ、なんて思っていると眉間にシワを寄せ何か考えるような仕草をしたので首をかしげた。
｢どうかした？｣
｢いや…さっきの人、なんか見覚えある気がして｣
驚いて目を見開いた。
私だけじゃなくて、ベクも？
｢え、ほんと？実は前にもあの人とこの辺ですれ違ったんだけどなんか見覚えあると思ってたんだよね｣
｢まじですか！じゃあ高校…？｣
｢高校にあんな美人な人いたっけなぁ…｣
2人してうーん、と唸りながら考え込んだけれど結局答えは出てこなかった。
いったい私達はあの人をどこで見たんだろう。
でも何かがひっかかる。
2人とも見たことがあって、ミンソクさんの特別な人。
なんだろう、もうすぐそこまで出てきそうなんだけど。
けれど、知らない方が良い気もする。
｢わっ｣
考え込んで足元まで見ていなくて小石をヒールで踏んでしまいバランスを崩すと腕を掴まれた。
｢大丈夫ですか？お酒も飲んでるんだから気を付けて歩かないと｣
｢ご、ごめん、ありがとう｣
電車を降りてからはあまり気にしてなかったのに急にまたベクのことを意識し始めてしまった。
電車の中では甘えてみたり、こういう時にはちょっと男らしいところ見せたり…感情が追いつかないじゃないか。
でも、おかげであの女性のことを考え過ぎずに済んでいる。
前は悔しくて羨ましくて泣いていたのに。
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K(プロフ) - ソルさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(;_;)ミンソクさん派も多いのですね！どちらとのハッピーエンドなのか、楽しんで読んでもらえると幸いです(^_^) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆなさん» ベクペンさんなのですね！私なら選べないです、どちらとも幸せになりたいです...笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - きらさん» こんばんは！わー、ミンソクさん派！ベク派が多いと思ってたのでなんだか嬉しいです(>_<)どちらとも幸せになれれば良いのに...と作者なのに悶々としてます笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - いつも楽しく拝見してます！ミンソクさんとハッピーになってもらいたいなって思いますっ！ (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ベクペンだけど、選べません（笑） (2018年5月20日 4時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年3月15日 18時
