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再び駅に戻ってきて、近場のカフェで軽くご飯を食べながら外を眺めた。
あの人のこともミンソクさんのことも嫌いになりたくて、ミンソクさんの部屋から帰ってくるあの人を待つことにした。
こんなことをしたらきっと自分のことを嫌いになってしまう。
でも、諦めるきっかけが欲しかった。
これなら仕方がない、諦めるしかないってそう思う何かが欲しいんだと思う。
時間だけが過ぎていき、明るかった空も今は薄暗くなってきていた。
何時間ここにいたんだろう。
見失わないように駅に戻ろうとカフェを出た。
雨はさっきより強くなっていて傘が無いと帰るのは無理かもしれない。
さっきと同じ場所に腰掛けて駅の入口をじっと見つめた。
もうそろそろ来ても良い頃ではないだろうか。
家庭があるなら夜ご飯を作ったりするだろうから。
30分ほど待った時だった。
あの人が駅に入ってきた。
異常なほど速い鼓動を落ち着かせたくて胸をさすり、ゆっくりと立ち上がった。
あの人は長くて綺麗な髪を靡かせながら颯爽と歩いて行く。
それを遮るように、前に立ちはだかった。
女の人は私に気付いたのか、少しだけ驚いたような顔をした。
それから、会釈をして頭を軽く下げてそのまま横を通り抜けようとする。
｢あ、あの！｣
思い切って出した声は自分の声じゃないみたいに上ずっていた。
緊張して上手く息が吸えない。
｢えっと…何か？｣
声まで綺麗だなんて、神様は不公平だ。
そんな事を考えながら頭の中でさっきまでずっと予行練習していた言葉を口にしようとした。
｢貴方は…旦那さんがいるんですよね？｣
やばい、何度も考えていたのに色々飛び越してしまった。
あまりにも直球な言葉が飛び出たことに動揺しながらもあとに引けず話し続けた。
｢それなのにミンソクさんの部屋で…何をしてるんですか？｣
もうどうにでもなれ。
そんな気分だった。
どう転んでも私に有益な情報は得られなさそうだけれど。
少しの沈黙のあと、女の人が小さく笑った。
それを見て、なんだか鳥肌がたった。
｢なあに、私のあとでもつけてたの？｣
肯定するのが悔しくて押し黙っていると面倒くさそうに髪をかきあげて笑いながらも冷たい目に身を縮ませた。
｢あなたには関係の無いことだよね｣
｢それはそうですけど…｣
｢ああ、好きなんだミンソクのこと｣
そう言った口は、嬉しそうに歪んでいた。
顔がどんどん熱くなる。
｢教えてあげようか、私たちのこと｣
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K(プロフ) - ソルさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(;_;)ミンソクさん派も多いのですね！どちらとのハッピーエンドなのか、楽しんで読んでもらえると幸いです(^_^) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆなさん» ベクペンさんなのですね！私なら選べないです、どちらとも幸せになりたいです...笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - きらさん» こんばんは！わー、ミンソクさん派！ベク派が多いと思ってたのでなんだか嬉しいです(>_<)どちらとも幸せになれれば良いのに...と作者なのに悶々としてます笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - いつも楽しく拝見してます！ミンソクさんとハッピーになってもらいたいなって思いますっ！ (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ベクペンだけど、選べません（笑） (2018年5月20日 4時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年3月15日 18時
