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｢じゃあまた集まりましょーね！先輩！変な男に絡まれないでくださいね！｣
｢大丈夫だって、ベクもいるんだし！ほら早く乗りな｣
タクシーに乗りかけた中途半端な体勢のまま大きく手を振るチャニョルに手を振って見送り、タクシーが走り去ってからふうっと息を吐き出した。
あの後も何かと恋愛話になり居心地が悪かった。
チャニョルが話す度に隣にいるベクの視線が妙に気になって仕方が無くて。
｢俺らも帰りますか｣
｢あ、うん｣
私達はタクシーに乗る必要は無かったので歩いて駅まで向かった。
暫く会話も無く、ずっとベクに言われたことを考えていた。
今まで通りに接することなんて出来ないのかもしれない。
どうしたって意識してしまうし、上手く目も合わせられなくなってしまった。
おまけにチャニョルまでこんなことになるなんて…。
｢先輩、前言撤回します｣
｢え？｣
隣を見るとベクは立ち止まっていたらしく少し後ろに立っていた。
何度見たか分からない、真剣で真っ直ぐな目。
その目を見ると胸の奥の方がきゅって狭くなるんだ。
｢自分がしたいようにする。今まで通りなんて無理だ｣
｢えっと…それは…｣
｢仕事は仕事で切り替えるし他の人には気付かれないようにするんで安心してください｣
そう言うと微笑んだ。
それがあまりにも綺麗に見えて目を細めた。
ああもう、本当にどうして私なの？
私じゃなくて他の人ならベクはもっともっと幸せになれるはずなのに。
｢ってことで｣
急ににこっといつも通り笑ったかと思ったら次の瞬間には私の目の前に1歩で詰め寄り顔を覗き込まれて小さく声を上げてしまった。
｢帰りましょ｣
そう言うとさっきよりずっと近い距離に並んで歩き始めた。
今の、いる？
顔覗き込む必要あった？
心臓がバクバクと忙しなく打ち付けるのをなんとか落ち着かせようと大きく息を吸ったり吐いたりしてから横目でベクを見ると微笑んだまま少し上を向いていた。
｢2週間くらいしか今まで通り出来なかったな〜あはは｣
そうやっていつも通り笑ってるけど、無理させてたんだろうなと思うと申し訳なくてそれに笑って返すことは出来なかった。
昔は人に好かれることは幸せなことなんだろうなと漠然と思っていたけど、幸せなことばかりではないこともあると気付かされた。
私もベクのことを好きになれたら…そう思う事が増えてきたのはきっと、この前すれ違ったあの女性を見てからだ。
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K(プロフ) - ソルさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます(;_;)ミンソクさん派も多いのですね！どちらとのハッピーエンドなのか、楽しんで読んでもらえると幸いです(^_^) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆなさん» ベクペンさんなのですね！私なら選べないです、どちらとも幸せになりたいです...笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - きらさん» こんばんは！わー、ミンソクさん派！ベク派が多いと思ってたのでなんだか嬉しいです(>_<)どちらとも幸せになれれば良いのに...と作者なのに悶々としてます笑 (2018年5月24日 20時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - いつも楽しく拝見してます！ミンソクさんとハッピーになってもらいたいなって思いますっ！ (2018年5月20日 23時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - ベクペンだけど、選べません（笑） (2018年5月20日 4時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年3月15日 18時
