キムミンソクという人 ページ7
1日があっという間に終わった気がした。
そして同じ場所でも人が変わるだけでこんなにも違うんだ、と実感した1日。
ミンソクさんの仕事の手際の良さに薬局長も先輩も私も驚いた。
前にいた2人の分を1人でこなしているんじゃないかと思うくらい。
薬局長はいいやつが入ってきた、と感激していて余程前は苦労していたんだと心の中で慰めた。
私も1年目で余裕が無かったからあまり気付かなかったけれど前の2人は俗に言う怠け者、というやつだったらしい。
着替え終わるとミンソクさんと鉢合わせした。
ベクはなにやら薬局長と話している様子。
｢お疲れ様です。ミンソクさんほんとに仕事早いですね！｣
｢いや、そんな事ないですよ…慣れなくて色々手こずっちゃいましたし｣
慣れたらもっと早いの？
それは期待大。
もはやここの店舗のスーパーマンだ。
｢キムさん家はどのへんですか？｣
｢◯◯駅から徒歩10分くらいですよ！｣
｢お、駅同じ。途中まで一緒に帰りましょうか｣
まさかの同じ駅という事実に驚いたけれどミンソクさんは眉を少し上げただけで特別驚きもしなかった。
なるほど、ちょっとやそっとじゃ驚かないのね。
初めましてのミンソクさんと並んで歩いているとなんだかなにか話さないといけないような気がして頭の中で色々質問を考えては消してを繰り返した。
ミンソクさん凄く大人っぽいからアホみたいな質問しても困らせるだけだろうし…
｢いい子ですね｣
｢え？｣
｢ビョンベッキョン｣
突然話をふられて少し驚いた。
ミンソクさんからも話し掛けてくれるんだ。
｢そうなんですよ、昔からあんな感じで…私昔はすごく奥手で人見知りもすごかったんですけどグイグイ来るからベクとはすぐに仲良くなれたんですよ｣
｢え、人見知りだったんですか？今は全然そんな感じしないですけど…｣
｢前職アパレル系だったんできっとそれで克服したんですね｣
へえ〜と感心したように腕を組むミンソクさんを横目で見てすぐに視線を前に向けた。
｢初日からミンソクさんて呼ぶからちょっとびっくりしました、だいたい皆初日は苗字で呼ぶんで｣
｢あ、すみません、嫌だったら直します…！｣
｢いやいや全然！珍しいなって思っただけで｣
｢少しでも早く打ち解けたくてそうしてるんです｣
｢じゃあ俺もAさんって呼ぼうかな？｣
少し照れた様子のミンソクさんを見て、実は結構可愛い人なのかも、なんて思った。
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K(プロフ) - さえさん» そう言っていただけるととても嬉しいです(;_;)コメントもたくさんくださって本当に力になっています！ありがとうございます！！ (2018年3月15日 18時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - グロリオサさん» 他の作品も読んで下さっているんですね、ありがとうございます…！ありがたいうえに私には勿体無い言葉ですがとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月15日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 暗いとか思ったことないです！切なさもあり心温まるストーリーを書かれるkさんの言葉の紡ぎ方がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年3月14日 0時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
グロリオサ(プロフ) - Kさんが書くお話はどれも切なくてハラハラしながら時間を忘れて読んでしまいます。いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2018年3月13日 17時) (レス) id: e0624b2322 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ケイカさん» コメントありがとうございます！私にはもったいないお言葉…(;_;)もう少しお話は続きますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月13日 7時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年1月31日 22時
