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｢Aちゃんお昼どうぞ〜｣
｢ありがとうございます、お先にいただきます｣
12時ぴったりにお昼休憩に入り、コンビニで買ってきたお弁当をレンジで温めた。
節約のために控えようとは思いつつも週に3回はコンビニに頼っている。
朝はもっぱら苦手なのだ。
5分程経った時休憩室のドアが開いた。
そこにいたのは、ベク。
｢お疲れ様です｣
｢お疲れ様｣
｢あはは、変な感じ｣
｢こっちのセリフだから！｣
そう言って顔を見合わせて笑った。
ああ、凄く懐かしいこの感じ。
高校の頃に戻ったみたい。
｢いや〜まさか先輩とまた会うことになるとは…あれっきりだと思ってたのに｣
｢ほんとにね〜。ベクはてっきり音楽関係の仕事に就くのかと思ってた｣
｢色々あって〜はは｣
鼻の頭を掻きながら笑って冷蔵庫へ歩いて行くのを見ながら箸を口に運んだ。
久しぶりなのに普通に話せちゃうのもベクのその明るい性格のお陰なんだろうな。
｢それにしてもミンソクさん、凄い出来る男感出てますよね。まじかっけー｣
｢確かに！4年目なのにやたら貫禄ある！ベクには出せないやつだね｣
｢ひっどいなあ、俺だってやれば出来る男だし！｣
｢どうかなぁ？先輩がベクのことは可愛がりたい感じって言ってたよ〜頼れる男になるにはまだ先だね｣
なんだよ〜って言いなら口を尖らせる仕草が昔と変わっていなくて笑ってしまった。
それ、可愛いんだよなぁ。
｢せっかく再会したんだし久しぶりに集まりません？チャニョルとかなら今も普通に連絡取ってるし｣
｢今でも仲良いんだね、良かった｣
｢声掛けとくんで暇な日教えてください｣
｢駄目でしょ、私は｣
｢駄目じゃないですよ。皆きっと会いたがってる｣
真剣な目をして真っ直ぐに目を見てそう言ってくれた。
でも、皆そんな風には思ってないよ。
｢もし誰も来なかったら2人だよ、それでも行く？｣
そう言って笑ってみせるとベクは何か言いたげな顔をして眉をひそめた。
昔に戻ったみたいって言うけど、決定的に変わってしまったことが2つある。
1つは、お互い知らない時間を何年も積み重ねて来たこと。
当たり前に人間関係も変ったし考え方だって変わってしまう。
そしてもう1つは、私。
決定的なもの。
あの日を境に変わってしまったもの。
｢先輩、変わりましたね｣
｢そうかもね｣
私は笑ってそう返した。
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K(プロフ) - さえさん» そう言っていただけるととても嬉しいです(;_;)コメントもたくさんくださって本当に力になっています！ありがとうございます！！ (2018年3月15日 18時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - グロリオサさん» 他の作品も読んで下さっているんですね、ありがとうございます…！ありがたいうえに私には勿体無い言葉ですがとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月15日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 暗いとか思ったことないです！切なさもあり心温まるストーリーを書かれるkさんの言葉の紡ぎ方がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年3月14日 0時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
グロリオサ(プロフ) - Kさんが書くお話はどれも切なくてハラハラしながら時間を忘れて読んでしまいます。いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2018年3月13日 17時) (レス) id: e0624b2322 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ケイカさん» コメントありがとうございます！私にはもったいないお言葉…(;_;)もう少しお話は続きますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月13日 7時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年1月31日 22時
