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歩きながら話せそうな場所の候補をあげた。
近場のカフェも候補に上がったけれどそれは却下した。
なるべく人が少ないところが良い。
｢この先に公園あるのでそこでちょっと座りましょうか、少し寒いかもですけど｣
｢いいね、あそこ人もあんまりいないし｣
そうして職場から歩いて5分くらいの場所にある公園へ向かった。
薄暗い公園には遊具で遊ぶ子どもも散歩中に立ち寄る人もいない。
大きな木の下にあるベンチへ腰掛けると公園全体を見渡せて、横を通り過ぎる時よりも少し広く見えた。
｢すみません、仕事終わりで疲れてるのに｣
｢平気だよ、全然｣
隣を見ることが出来なかった。
そうしたら今まで頑張って作り上げてきたものが崩れてしまいそうで怖い。
｢…そんなに怖がらないでください｣
横から聞こえる声はいつもの明るくてハツラツとしたものとは違って、低くて少し掠れた声。
表情までは測り知れないけれど、笑っていないことくらいは分かる。
｢責めるために呼んだわけじゃない。ただ、心配なだけなんです｣
｢…心配？｣
｢だって、あの頃とはまるで別人ですよ？見た目は変わらないのに中身だけ誰かと入れ替わったみたいだ。…それって辛くないんですか？｣
やめてよ、そんな私が無理して今の自分を作っているような言い方しないで。
無理しているわけじゃないのに。
｢今の先輩を生み出したのは俺ですか？｣
｢何言ってるの…｣
｢俺があんな事を｣
｢違うよ、あれから何年経ったと思ってるの？少しずつ周りの環境に流されてこうなっただけ｣
自分を責めるような事を言い出したベクの言葉を強めに遮った。
同時に今の自分を否定されているように聞こえて、ぐっと喉の奥が狭くなって苦しくなった。
今までこうやって進んできて上手くやってきたのに否定されてしまったらこれからどうすれば良いのか分からなくなってしまう。
だから、お願いだから…否定だけはしないで欲しいんだ。
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K(プロフ) - さえさん» そう言っていただけるととても嬉しいです(;_;)コメントもたくさんくださって本当に力になっています！ありがとうございます！！ (2018年3月15日 18時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - グロリオサさん» 他の作品も読んで下さっているんですね、ありがとうございます…！ありがたいうえに私には勿体無い言葉ですがとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月15日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 暗いとか思ったことないです！切なさもあり心温まるストーリーを書かれるkさんの言葉の紡ぎ方がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年3月14日 0時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
グロリオサ(プロフ) - Kさんが書くお話はどれも切なくてハラハラしながら時間を忘れて読んでしまいます。いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2018年3月13日 17時) (レス) id: e0624b2322 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ケイカさん» コメントありがとうございます！私にはもったいないお言葉…(;_;)もう少しお話は続きますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月13日 7時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年1月31日 22時
