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着替えながら1年目の子はいつ来るのだろう、とぼんやりと考えていた。
そういえば女の子なのか男の子なのかも知らない、薬局長、そのくらい教えてくれても良いのに。
着替え終わってドアを開けると既に着替えを終えたミンソクさんが冷蔵庫を開けていた。
｢あ、もし入れるものあったらそこに…｣
｢はい、入れておきました｣
笑って冷蔵庫のドアを閉めるときに一瞬見えた中身は、心なしか前に見た時より整頓されているように見えた。
｢掃除とかします？｣
｢掃除は帰りにしてるので朝は大丈夫ですよ！｣
｢あ、そうなんですね｣
そう答えながら辺りを見渡しているのでなんだかソワソワした。
ちゃんと綺麗だよね？
いや、まあ少し汚れは残ってるけどこれは前からあるやつだし…
｢キムさんて何歳ですか？｣
｢私ですか？26ですよ。この仕事はまだ2年目のぺーぺーですけどね｣
｢ぺーぺーって｣
少し笑ったのを見てなんとなく安心した。
仕事用の笑顔を見せているだけな気がしていたからほんの少し本当の笑顔が見れた気がして。
｢今日から来る1年目はどんな人ですかね〜！｣
｢う〜ん、俺も何も聞いてなくて｣
｢やっぱ女の子の方が嬉しいですか？可愛い子だと良いですね〜｣
少し意地悪い言い方をしてみた。
それでも笑うだけで何も言わなかった。
ふうん、冗談にはノッてきてくれないのね。
もう1つ質問をしようと口を開きかけた時、ドアが開く音が聞こえたので2人で顔を見合わせた。
新人が来たのかもしれない。
2人で入口へ向かうと靴を脱ぐのに苦戦している男の人がいて、つむじに向かっておはようございます、と声を掛けると弾けたように顔を上げた。
｢おはようございま……えぇ！？｣
私を見て驚いたように目を見開く彼に私も驚いて声を上げた。
｢え…先輩？A先輩ですよね？｣
数年ぶりの再会をした。
高校の頃の1つ下の後輩、ビョンベッキョン。
軽音部だった私達がまさか全く軽音とは縁の無いこの場所で再び一緒になるなんて誰が思うだろうか。
｢ん？知り合い？｣
横から聞こえた声にハッとした。
驚きすぎて隣にいた事を忘れていた。
｢高校の頃の部活の後輩なんです！わ〜びっくりだ｣
｢すっごいなぁそれ｣
感心したように何度も頷くミンソクさんを見てからベクへ視線を戻すと驚いたままの顔をして固まっていた。
そりゃあびっくりするよね。
微笑みをベクに向けてから視線を少し逸らした。
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K(プロフ) - さえさん» そう言っていただけるととても嬉しいです(;_;)コメントもたくさんくださって本当に力になっています！ありがとうございます！！ (2018年3月15日 18時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - グロリオサさん» 他の作品も読んで下さっているんですね、ありがとうございます…！ありがたいうえに私には勿体無い言葉ですがとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月15日 18時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 暗いとか思ったことないです！切なさもあり心温まるストーリーを書かれるkさんの言葉の紡ぎ方がとても大好きです！更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年3月14日 0時) (レス) id: 74d5d29218 (このIDを非表示/違反報告)
グロリオサ(プロフ) - Kさんが書くお話はどれも切なくてハラハラしながら時間を忘れて読んでしまいます。いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2018年3月13日 17時) (レス) id: e0624b2322 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ケイカさん» コメントありがとうございます！私にはもったいないお言葉…(;_;)もう少しお話は続きますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月13日 7時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2018年1月31日 22時
