endless story ページ48
あの後はミンソクさんと○○○さんに素直に祝福をされて照れてしまい、また新しい顔が見えたと喜ばれた。
本当に自分でも知らなかった表情がたくさん出てくる。
こんな自分がいた事を知らなかった。
自分がまた恋をすることが出来るとすら想像出来なかったのに。
全部全部、チャンさんとの出会いがきっかけなんだ。
｢ところでA〜｣
｢ん？｣
私の部屋にいることがもう当たり前のようで、ソファに寝転びながらパソコンで文字を打つ私へと声を掛けた。
｢いつになったら名前で呼んでくれるの？｣
それを聞いてチャンさんからパソコンへと視線を戻した。
｢…いつか｣
｢何それー！いい加減慣れても良くない？｣
その言葉を無視して文字を打つ手を進める。
だって、なんだか恥ずかしい。
呼びたいけれど、呼ぼうとすると変に緊張してしまい上手く話せなくなるんだ。
｢こら｣
ひたすら無視していると突然肩を叩かれたので流石にふりむくとすぐそこにチャンさんの顔があって、唇が触れ合った。
｢ちょっ……！｣
｢Aが意地悪するからだよ｣
｢意地悪してるつもりは…｣
チャンさんは部屋にいるとすぐに私に触れたがるしキスをしようとするから、仕事が進まない。
だから仕事中は禁止だというきまりを作っていた。
そして私が意地悪をするから、という理由でキスをするんだ。
でも、今はそれすらも愛しく感じるから不思議。
｢わかった、ちゃんと呼ぶから。だからちょっと離れて？｣
既に甘えた様子で私の後ろに腰掛けて肩に顎を載せてお腹に腕を回している。
これじゃあ仕事にならない。
｢今すぐ呼んで。そうしないと離さないから｣
ああもう、いつもはこんなんじゃ無いのに。
でも、新しい姿が見えてなんだか嬉しくもある、かも。
｢イーシン…。ほら呼んだから、わっ！｣
私を抱き抱えたまま後ろに倒れ込んだので天井が見えた。
と、思えばすぐそこに顔が見えて息が止まった。
一瞬で私を見下ろす体勢へと持ってこられて呆然と見上げていると、ふっと笑みをもらした。
｢10分だけ。良い？｣
｢…馬鹿｣
知ってるでしょ？
10分なんて、あっという間なんだから。
タイマーなんてつけていない私たちは、止まらなかった。
狂おしいほど君が愛しい。
私を愛してくれる人を愛せることの幸せを、感じていたい。
そして、それに終わりがなければ良い。
私たちに、エピローグなんて、いらない。
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K(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けたようで嬉しいです(T_T)私もさえさんが大好きですー！笑ありがとうございます、またどこかでお会い出来ると嬉しいです(^o^) (2017年10月18日 21時) (
レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - リコさん» コメントありがとうございます！お気に入りだなんて嬉しすぎます(T_T)こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました！！ (2017年10月18日 21時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - satoetu61さん» 初めまして！ドキドキしながら読んでくださっと聞いてとても嬉しいですー！いつかまたイーシンさんのお話もかければ良いなとは思っているので気長にお待ちください(^o^) (2017年10月18日 21時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - だいすきでしたー！キュンキュンしっぱなしでした！更新お疲れ様でした。 (2017年10月17日 3時) (レス) id: cd64ed3849 (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - ずっと読ませていただいてました！私のちょ〜お気に入り作品です★ありがとうございました！！ (2017年10月16日 22時) (レス) id: ad5f71dec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2017年6月13日 23時
