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他にお客さんがやってきて会話はそこで途切れたので仕事を再開した。
集中し始めると周りの声や音は全く気にならなくて作業が捗り、上手く行けば今日で次の分はまとまりそうだ。
一旦手を止めてカップに手を伸ばしたけれど空になっていることに気付き、残り僅かだからこのまま帰ろうかおかわりを頼もうか悩んでいると人の気配を感じたので顔を上げると犬顔の店員さんが立っていた。
｢おかわり、いりますよね？｣
にこっと笑うその顔からは、さっき中途半端になった話の続きを聞きたいという下心が丸見えだ。
私のコーヒーが無くなるのを待ちわびていたかのような行動にまた笑いそうになるのを堪えた。
｢では、お願いします｣
嬉しそうに表情を明るくすると返事をしてすぐにおかわりのコーヒーを持ってきてくれた。
それからそのまま私のテーブルから離れようとせずに立ち止まっているので今度は意地悪せずに口を開いた。
｢この前はすみませんでした、変なものに巻き込んじゃって｣
｢え？あぁ、あの元彼っぽい人ですか？良いんですよそんなの〜なんか感じ悪くてイライラしちゃって俺も｣
｢あれでイライラしてたんですか？｣
少し驚いた。
あんなにニコニコしていたのに。
｢しますよそりゃあ！ヒョンが来てくれて助かりました｣
やっぱりチャンさんの話を出してきた。
気になって気になって仕方が無いんだろうけど。
｢あの後は大丈夫でしたか？｣
｢はい、ちょっと取り乱してしまったけどすぐに落ち着いたので…｣
｢……ヒョンとは何も無かったんですか？｣
何か探るような視線と声色に内心動揺した。
あの後店員さんはそのまま仕事に行ったんだから公園であった事を見られたはずは無いけれど、もし見られていたら？という焦りが湧き上がってくる。
｢何も、とは？｣
｢いやーなんか良い感じの雰囲気に見えたもんだから…はは、俺のただの願望ですけどね｣
見られたわけではなさそうだという安心と願望とは？という疑問。
首を傾げると店員さんはにこにこと笑いながら私の思惑に気付いて答えてくれた。
｢2人が付き合えばいいのにっていう願望｣
｢え？何を……何でそんな｣
｢パクさん、ヒョンに出会うまではあまり人間味が無かったんですよ。でも今は楽しそうです。色んな顔が見れる。それに…いや、この辺にしておきます｣
最後の言葉は言う気がないらしく人差し指を口に添えるとそのまま離れていった。
なんて爆弾を落とすんだ、あの人は。
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K(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けたようで嬉しいです(T_T)私もさえさんが大好きですー！笑ありがとうございます、またどこかでお会い出来ると嬉しいです(^o^) (2017年10月18日 21時) (
レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - リコさん» コメントありがとうございます！お気に入りだなんて嬉しすぎます(T_T)こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました！！ (2017年10月18日 21時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - satoetu61さん» 初めまして！ドキドキしながら読んでくださっと聞いてとても嬉しいですー！いつかまたイーシンさんのお話もかければ良いなとは思っているので気長にお待ちください(^o^) (2017年10月18日 21時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - だいすきでしたー！キュンキュンしっぱなしでした！更新お疲れ様でした。 (2017年10月17日 3時) (レス) id: cd64ed3849 (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - ずっと読ませていただいてました！私のちょ〜お気に入り作品です★ありがとうございました！！ (2017年10月16日 22時) (レス) id: ad5f71dec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2017年6月13日 23時
