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どうして目覚ましが鳴らなかったのかを考えながら、チャンイーシンさんを待たせていることを思い出した。
18時頃に戻ってきていたとしても流石にこの時間まで音沙汰なければ寝過ごしたとおもって帰るだろう。
一応お詫びの連絡くらい入れておこうとさっき置いていった連絡先の紙を拾い上げて電話を鳴らす。
数コールで出た電話越しの声はなんだか間延びしていて、この人も寝ていたんじゃないかと考えながら話した。
｢すみません、目覚ましセットしていたつもりが鳴らなくてこんな時間まで…後日改めてまた｣
『あ、じゃあ鍵開けてください』
｢は？｣
『鍵』
まさか
いや、まさかね…
早歩きで玄関へ向かいドアを開けるとドアの横にしゃがんだまま見上げるチャンイーシンさんがいた。
｢おはようございます、良く眠れましたか？｣
｢え、ちょっと、貴方いつからここで待ってたんですか…？春とはいえ夜は寒いのに｣
｢とりあえず、お話しましょう｣
私の焦りと質問は完全に無視して独特なのんびりとした雰囲気を纏わせながら微笑むと家へ上がってきた。
すれ違う時に一瞬触れた肩が冷たくなっていて驚いた。
本当に18時からずっとここで待っていたのでは…？
慌てていれた温かいコーヒーを渡すとふわりと微笑みお礼を言いながら受け取った。
｢すみません、だいぶ待ちましたよね｣
｢いや、僕が勝手にやったことなんで｣
｢はい？｣
｢目覚まし時計、鳴らなかったでしょう？｣
呆然として目の前の男を見ているとふふっと笑みをもらしコーヒーを一口飲むとカップを置いた。
｢どう見ても寝不足だったんで、目覚ましは止めておきました｣
｢は？いや、なんで…そんな事したらいつ起きるか分からないじゃないですか｣
｢健康第一ですよ〜｣
…そういう貴方が1番眠そうなんですけど。
｢とりあえず仕事の話でもしますか？｣
｢あ、はい…そうですね｣
この私がペースを乱されている。
本当に何者なんだこの人は…
それから仕事の話をして、今までの担当に言ってきたことも全て伝えた。
そうするとだいたい皆顔を曇らせたり顰めたりするのだけどこの人は分かりました、の一言で顔色ひとつ変えない。
｢…質問はありますか？｣
｢はい、ご飯はしっかり食べてますか？｣
…何でだよ。
この人のペースに巻き込まれっぱなしだ。
なんとか自分のペースに戻さなければ…
咳払いをして気を取り直し、チャンイーシンさんと向き合った。
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K(プロフ) - さえさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けたようで嬉しいです(T_T)私もさえさんが大好きですー！笑ありがとうございます、またどこかでお会い出来ると嬉しいです(^o^) (2017年10月18日 21時) (
レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - リコさん» コメントありがとうございます！お気に入りだなんて嬉しすぎます(T_T)こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました！！ (2017年10月18日 21時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - satoetu61さん» 初めまして！ドキドキしながら読んでくださっと聞いてとても嬉しいですー！いつかまたイーシンさんのお話もかければ良いなとは思っているので気長にお待ちください(^o^) (2017年10月18日 21時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - だいすきでしたー！キュンキュンしっぱなしでした！更新お疲れ様でした。 (2017年10月17日 3時) (レス) id: cd64ed3849 (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - ずっと読ませていただいてました！私のちょ〜お気に入り作品です★ありがとうございました！！ (2017年10月16日 22時) (レス) id: ad5f71dec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2017年6月13日 23時
