55話 ページ7
｢そういや昨日映画見たとか言ってたけどセフニと見たの？｣
一瞬なんのことを言っているのか分からなくて考えてしまった
自分で咄嗟に考えた言い訳をすっかり忘れていた、そういえば映画を見たことにしたんだった
答えようと口を開きかけた時、私より先にセフンが口を開いた
｢そうそう、俺の家で｣
流石に驚いてセフンを見るとテーブルの下で足を蹴られた
何？話を合わせろってこと…？
｢そうそう、重い内容だったから1人で見るの辛いな〜と思って…｣
｢え、セフニが自分の家に女の子入れるの初めてじゃない？｣
ジョンインが驚いたようにそう言った
確かに今までそういう話聞かなかったかもしれない
彼女がいた時もあるけど部屋には入れたくないとかなんとか言ってた気がするし
｢まぁAだからね｣
なんだその私は女じゃないみたいな言い方は
実際は家に行ったわけでもないのだけどなんだか腹立たしい
｢2人ってそんなに仲良かったっけ？｣
そう言ったのは、さっきまでずっと黙っていたミンソクだった
ミンソクの声を聞いただけで泣きそうになるし喉はぎゅっと狭くなって声なんて出そうにもない
｢仲良いですよ？最近は一緒にいること多いし、ね？｣
同意を求めるように私を見ながらそう言ったのでなんとか頷き、誤魔化すようにジュースを吸い上げた
なんでセフンはいきなり仲良いアピールしてるんだ？
バイト先が一緒なんだから一緒にいることが多いのは当たり前じゃないか
｢そっか｣
ミンソクはひと言そう呟き、私達から視線を外した
果たして今の会話に意味はあったのだろうか
なんの意味もなくいきなりあんなことを言うはずは無いのだろうけど意図が掴めず混乱するばかりだ
でもそれより
ミンソクの事がわからない
私に嫌いだと言われてもその事について触れては来ないし、あまりこちらを見てこない以外は普段と変わらないじゃないか
ミンソクにとっては取るに足らないことだった？
私に避けられようが嫌われようが、なんとも思わない？
やばい、泣きそう
目に溜まり始めた涙を隠すように俯いたのとほぼ同時にセフンに腕を引かれて声を上げる間もなく歩かされた
｢ちょっと借りまーす｣
セフンがそう言いながらズンズンと歩き進めるので半ば小走りでそれについて行った
後ろからジウの驚いたような声が聞こえたけど振り返ることなど出来ない
既に涙は零れてしまっていたから
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K(プロフ) - オさん» ありがとうございます、嬉しいお言葉...(;_;)セフンの話がTwitterで短いけど公開していますのでそこで明らかになります！ありがとうございます、これからもよろしくお願いします！ (2018年7月8日 14時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
オ - すごく面白かったです！セフンが主人公のこの事好きなのかなーと思っちゃいましたwとりあえず、感動しました！他の作品も読ませて頂きたいと思います！ (2018年7月7日 22時) (レス) id: 7dfbf1448b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - Kuma Satokoさん» 初めまして、コメントありがとうございます！とても嬉しいお言葉です(;_;)他の作品でもお会い出来ることを楽しみにしてますね(^o^) (2017年12月28日 23時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
Kuma Satoko(プロフ) - 初めまして！Kさんの作品を読み漁っています(≧∀≦)こちらも一気読みして、興奮して鳥肌が…(笑)ミンソクさんステキ過ぎました(〃ω〃)素敵な作品ありがとうございます！また他の作品も読み漁らせていただきます！！ (2017年12月19日 13時) (レス) id: 03a0943bf5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - kouさん» コメントありがとうございます！一気読みしてくれたんですね、嬉しいです(;_;)番外編も誰の番外編かはまだお楽しみ、にはなりますがいつか必ず投稿するのでお待ちください！ (2017年9月26日 23時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2017年5月29日 22時
