89話 ページ41
｢ほんっと分かってないなぁ｣
頭の上から聞こえる声は優しくて、表情は見えないのにどんな顔をしているのか想像出来るくらい
ミンソクは頭を撫でながら諭すように話し始めた
｢俺の中心はAなの。Aがいなかったら何も出来ないくらいAばっかりなの。変な心配すんなよ、馬鹿｣
｢うぅ…夢じゃないよねこれ…｣
｢夢にすんなよ、俺にこんなこと言わせといて｣
今度は幸せすぎて涙が出てくる
ミンソクの口からこんな言葉が聞けるなんて、本当に夢みたい
｢A｣
顔を上げると微笑んで私の涙を拭って優しく頬を撫でる
それから自然と唇を合わせた
何度もしてきたキスなのに、今日は何か違う気がした
もっと深く、もっと熱く
と、夢中になった
小さく漏れる声に少し恥ずかしくなり唇を離すとミンソクが咳払いをして座り直した
｢じゃあそろそろ帰ろうかな、時間も時間だし｣
ちらりと時計を見ると23時をすぎた頃
ねえミンソク
ミンソクは、キスだけで満足なの？
こんな気持ちになっているのは私だけなの？
立ち上がりかけたミンソクの腕を掴み喉につっかえていた言葉を吐き出した
｢…ねえ、今日、ジョンインいないよ？｣
ミンソクの表情が少しピクリと動いた
1度言ってしまったらもう引き返せない
もう、止まる意味もない
｢ねえ…私｣
言いかけた言葉が途切れた
息がぐっと詰まったかのように感じた
肩を押されてソファに仰向けになった私はミンソクを見上げていた
｢散々我慢してきたけど、我慢する必要無かったね｣
そう言って笑う顔は妖艶、としか表現が出来ない
濡れたような瞳から目を離せず、なんとか息をするので精一杯だった
｢大切な子だからこそ慎重になってたし近すぎたからこそ躊躇ってたけど…そろそろ限界かな。どんどん綺麗になっていくAを隣で見て来て良く耐えてたよ俺も｣
｢ミン、ソク｣
｢今更怖気付いても遅いよ、もう止める気ないから｣
すぐに上から覆い被さるようなキスが降ってきて、今までとは全然違うそれについていくのに必死だった
お腹のあたりに手が触れてびくりと震えたけれどミンソクの手は止まることなくスルスルと上へとのぼってくる
初めて触れられた所に反応して情けなく声が漏れる
唇を離して私を見下ろすミンソクの表情は、余裕が無かった
こんなミンソク初めて見た
たっぷりと時間をかけて愛し合い
お互い初めて見る姿に、酔いしれた
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K(プロフ) - オさん» ありがとうございます、嬉しいお言葉...(;_;)セフンの話がTwitterで短いけど公開していますのでそこで明らかになります！ありがとうございます、これからもよろしくお願いします！ (2018年7月8日 14時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
オ - すごく面白かったです！セフンが主人公のこの事好きなのかなーと思っちゃいましたwとりあえず、感動しました！他の作品も読ませて頂きたいと思います！ (2018年7月7日 22時) (レス) id: 7dfbf1448b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - Kuma Satokoさん» 初めまして、コメントありがとうございます！とても嬉しいお言葉です(;_;)他の作品でもお会い出来ることを楽しみにしてますね(^o^) (2017年12月28日 23時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
Kuma Satoko(プロフ) - 初めまして！Kさんの作品を読み漁っています(≧∀≦)こちらも一気読みして、興奮して鳥肌が…(笑)ミンソクさんステキ過ぎました(〃ω〃)素敵な作品ありがとうございます！また他の作品も読み漁らせていただきます！！ (2017年12月19日 13時) (レス) id: 03a0943bf5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - kouさん» コメントありがとうございます！一気読みしてくれたんですね、嬉しいです(;_;)番外編も誰の番外編かはまだお楽しみ、にはなりますがいつか必ず投稿するのでお待ちください！ (2017年9月26日 23時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2017年5月29日 22時
