87話 ページ39
私とミンソクが付き合い始めた事で祝福してくれる人はもちろん、良く思わない人もいた
ミンソクは女の子から人気があったから棘のある視線を感じることも多々あったけれど、ミンソクはそれから守るようにいつも傍で安心させてくれたから痛くも痒くも無い
ただ、ミンソクの隣にいたかった人は沢山いたんだと思うと少しだけ胸がちくりと痛む
だからこそ私はミンソクの隣でめいいっぱい幸せになろうと決めた
ミンソクの隣にいても恥ずかしくないような、素敵な人になれるように頑張るんだ
｢A最近綺麗になったよね｣
｢えっほんと！？｣
夜ご飯を作っていると後ろから聞こえたジョンインの声に嬉嬉として振り返ると包丁置いてからにして、と顔を顰められた
｢超笑顔で包丁向けられる身になってよ…でもほんとに綺麗になったよ。ヒョンのお陰かな？｣
にやにやとなんだか下心が見える顔をしていて頬が熱くなった
｢何想像してるの！？言っておくけど私たちまだチューしかした事ないから！｣
｢えぇ！？まだ！？だってもうそろ1ヶ月経つよね？｣
本気で驚いたのか目をまん丸にして固まるジョンイン
…やっぱり遅いの？
何度かミンソクの家に行ったし泊まった事もあるけれど、いまだにキス止まりだ
同じベッドに寝ていても頭を撫でてくれるだけで体には触れてこない
｢…私色気無いんだろうか｣
｢俺に聞かれても｣
身内にそんな事聞かれてもそうなるだろうけれど、本気で心配になり始めた
ミンソクがそういう気にならない程色気が無いとしか思えないじゃないか
これはどうすれば…
｢とりあえず今日色仕掛けでもしてみれば？なんなら俺セフニの家に泊まりに行くし。連絡しとこ〜っと｣
と、言われましても
色仕掛けって何？どうすれば色気って出るの？
悩みながらご飯支度を済ませミンソクが来るのを待ちながらジョンインとテレビを見ていたけれど、テレビの内容は少しも頭に入って来ない
私だけなのかな
キスの先をしたいと思うのは好きだったら当たり前のことだよね？変なことじゃないよね？
どんどん不安になりながらソワソワしているとインターホンの音か鳴りびくりと震えた
ジョンインに肘でつつかれて慌てて立ち上がり迎えに行くと笑顔で立っているミンソク
｢お、いい匂いする〜腹減った｣
嬉しそうに声を上げるミンソクを横目にジョンインが視線を送ってきて無駄に意識してしまい、せっかく作ったのにご飯の味なんて少しもしなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1078人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
K(プロフ) - オさん» ありがとうございます、嬉しいお言葉...(;_;)セフンの話がTwitterで短いけど公開していますのでそこで明らかになります！ありがとうございます、これからもよろしくお願いします！ (2018年7月8日 14時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
オ - すごく面白かったです！セフンが主人公のこの事好きなのかなーと思っちゃいましたwとりあえず、感動しました！他の作品も読ませて頂きたいと思います！ (2018年7月7日 22時) (レス) id: 7dfbf1448b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - Kuma Satokoさん» 初めまして、コメントありがとうございます！とても嬉しいお言葉です(;_;)他の作品でもお会い出来ることを楽しみにしてますね(^o^) (2017年12月28日 23時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
Kuma Satoko(プロフ) - 初めまして！Kさんの作品を読み漁っています(≧∀≦)こちらも一気読みして、興奮して鳥肌が…(笑)ミンソクさんステキ過ぎました(〃ω〃)素敵な作品ありがとうございます！また他の作品も読み漁らせていただきます！！ (2017年12月19日 13時) (レス) id: 03a0943bf5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - kouさん» コメントありがとうございます！一気読みしてくれたんですね、嬉しいです(;_;)番外編も誰の番外編かはまだお楽しみ、にはなりますがいつか必ず投稿するのでお待ちください！ (2017年9月26日 23時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K
| 作成日時：2017年5月29日 22時
