52話 ページ4
家に帰るとまだ誰もいなくて、帰ってくるまでに泣きすぎて腫れぼったくなったひどい顔をなんとかしようと瞼を冷やした
朝家を出る時に死んでるかもとか言ってしまったからその言い訳から考えないといけない、なんて考えていると家のドアが開く音が聞こえて固まった
まだ20時だ、バイトが終わるには早い
でもお母さんも今日は夜勤だからいないし…
そんな事を考えながらバタバタと響く足音を聞いてあ、やばいと思ったのも束の間リビングのドアが勢いよく開いた
｢A！生きてる！？｣
案の定、ジョンインだ
何故帰ってきたのだよ君は…
｢ちょっと、バイトだったんじゃないの？早くない？｣
｢あんなこと言われたら集中出来るわけないじゃん、暇だったから上がらせてくれた｣
よほど落ち着きが無かったのかもしれない
代わりにバイト先に謝りに行きたいくらいだ
｢…泣いた？何かあったの？｣
急にしおらしくなって私の横に腰掛けると心配そうに眉を下げて顔を覗き込んでくるジョンインにきゅうっと胸が締め付けた
こんな顔されると許してしまうから私もなかなかのブラコンだと認めざるを得ない
｢映画見たの、めっちゃ泣けるやつ！元気だからそんな顔しないでよ｣
｢でも朝…｣
｢あれね、映画の内容がめちゃくちゃ重いから！だから帰ってきたら落ち込んでるかも〜って意味で言ったの！ごめんね、わざわざ帰ってきてくれたのにこんなオチで｣
ジョンインは私が何も言わないと悟ったのか、それとも怪しいと思いながらも私の言い分を信じることにしたのかそれ以上は言及してこなかった
あとからセフンに聞く可能性もあるけど、あの感じだと私が言うまで話したりはしなさそうだからとりあえずはなんとかなるだろう
問題は明日から私がいつも通りミンソクの前で笑えるかだ
周りから怪しまれない為にはいつも通り過ごさないといけない
果たして私はそれに耐えられるのだろうか
｢そういえばセフニに会った？｣
｢会ったよ〜わざわざ迎えに行かせるとか過保護すぎ！｣
｢心配だったんだってば！｣
今回はジョンインの過保護にも感謝するよ
お陰で今はこうして笑っていられてる
｢2人でどっか行った？｣
｢うん、大学生は絶対入らないだろうなって感じの喫茶店！でもカフェラテ美味しかったな〜｣
｢へえ〜｣
｢どうでも良いなら聞かないの｣
いつも通りでいたい筈なのに、いつも通りの会話に寂しくなった理由は
まだ私には分からなかった
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K(プロフ) - オさん» ありがとうございます、嬉しいお言葉...(;_;)セフンの話がTwitterで短いけど公開していますのでそこで明らかになります！ありがとうございます、これからもよろしくお願いします！ (2018年7月8日 14時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
オ - すごく面白かったです！セフンが主人公のこの事好きなのかなーと思っちゃいましたwとりあえず、感動しました！他の作品も読ませて頂きたいと思います！ (2018年7月7日 22時) (レス) id: 7dfbf1448b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - Kuma Satokoさん» 初めまして、コメントありがとうございます！とても嬉しいお言葉です(;_;)他の作品でもお会い出来ることを楽しみにしてますね(^o^) (2017年12月28日 23時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
Kuma Satoko(プロフ) - 初めまして！Kさんの作品を読み漁っています(≧∀≦)こちらも一気読みして、興奮して鳥肌が…(笑)ミンソクさんステキ過ぎました(〃ω〃)素敵な作品ありがとうございます！また他の作品も読み漁らせていただきます！！ (2017年12月19日 13時) (レス) id: 03a0943bf5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - kouさん» コメントありがとうございます！一気読みしてくれたんですね、嬉しいです(;_;)番外編も誰の番外編かはまだお楽しみ、にはなりますがいつか必ず投稿するのでお待ちください！ (2017年9月26日 23時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2017年5月29日 22時
