74話 ページ26
次の日の昼休みは学食に行くことが出来なくてミンソクに会うのはバイト終わり
前は2人でもあまり気にせず歩けていたけど今となっては2人きりというのはハードルが高い
それでもやっぱり楽しみで、バイト中声を掛けられているのにも気付かない程浮かれていたようだ
｢ちょっと、聞いてる？｣
後ろから小突かれてようやくセフンがいた事に気付いた
｢ごめん聞いてなかった｣
｢でしょうね…俺ら休憩だって｣
｢もうそんな時間！？楽しみがあるとなんだか時間が過ぎるの早いな〜｣
｢普通逆だよね、先に楽しみがあるとなかなか時間経たないとか言うのに｣
ミンソクの事ばかり考えていたら時間なんてあっという間に過ぎるよ
ミンソクと帰れる事が楽しみな反面、やはりミンソクに面と向かって“キライ”だと言ってしまった事実が少し気を重くさせる
今更あれは嘘だよって言っても帳消しになるわけはないのに、それでもやっぱりミンソクにあの時の言葉をそのまま信じて欲しくない
本当に自分勝手だ
｢感傷に浸ってるとこ悪いけど、Aのせいでこっちも色んな被害受けてるんですけど｣
｢へっ？｣
完全に自分の世界に入っていたところに割り込んできたセフンの声に顔を上げると不機嫌を顔全体に貼り付け頬杖をつきながら私を睨んでいた
｢被害って…？｣
｢ジョンイニには本当に何もしてないだろうな？ってまるで俺が何かしたみたいな感じに疑われるしヒョンはもう…｣
｢何？ミンソクは何？｣
ミンソクは今回のことでセフンにはどんな反応をしたのだろうか
気になって食いつくと軽く舌打ちされてしまった
｢さあ、どうだったかな｣
｢絶対覚えてるくせに！｣
｢今日一緒に帰るんでしょ？本人に聞けば良いじゃん｣
｢き、聞けるかな…｣
｢そうだ。お返し考えたんだけど｣
少しギクリとした
本当にたくさん助けられてきたから良いものをねだられそうだ
でもセフンがいなかったら今頃どうなってたか分からないしできる限りのことは…
｢さっさとヒョンとどうにかなって｣
暫くこの言葉の意味を考えた
しっかりと耳には入ってきたけれど意味がイマイチ分からない
｢どういうこと…？｣
｢だから、ヒョンと付き合えって｣
｢ええええ！？そ、それがお返し！？｣
おもわず大きな声が出て、セフンに声がでかいと叱られた
開いた口が塞がらないとはこの事を言うのか
何を言っているんだ、この人は
セフンは至って真面目な顔をしていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1078人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
K(プロフ) - オさん» ありがとうございます、嬉しいお言葉...(;_;)セフンの話がTwitterで短いけど公開していますのでそこで明らかになります！ありがとうございます、これからもよろしくお願いします！ (2018年7月8日 14時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
オ - すごく面白かったです！セフンが主人公のこの事好きなのかなーと思っちゃいましたwとりあえず、感動しました！他の作品も読ませて頂きたいと思います！ (2018年7月7日 22時) (レス) id: 7dfbf1448b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - Kuma Satokoさん» 初めまして、コメントありがとうございます！とても嬉しいお言葉です(;_;)他の作品でもお会い出来ることを楽しみにしてますね(^o^) (2017年12月28日 23時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
Kuma Satoko(プロフ) - 初めまして！Kさんの作品を読み漁っています(≧∀≦)こちらも一気読みして、興奮して鳥肌が…(笑)ミンソクさんステキ過ぎました(〃ω〃)素敵な作品ありがとうございます！また他の作品も読み漁らせていただきます！！ (2017年12月19日 13時) (レス) id: 03a0943bf5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - kouさん» コメントありがとうございます！一気読みしてくれたんですね、嬉しいです(;_;)番外編も誰の番外編かはまだお楽しみ、にはなりますがいつか必ず投稿するのでお待ちください！ (2017年9月26日 23時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K
| 作成日時：2017年5月29日 22時
