64話 ページ16
｢あ、そうだ…ミンソクと何かあった？｣
｢え？なんで？｣
｢ジウがミンソクに冷たかったって言ってたから…｣
そう言うとセフンはあぁ、その事？と何でもなさそうな顔をして前を向いたまま口を開いた
｢ただちょっとイラッとしただけ。余計なことは何も言ってないから安心してよ｣
｢なら良いんだけど…あ、そういえばジョンイニは？｣
｢課題やり忘れてたって教室に残って必死にやってたよ｣
昨日は夜中まで起きてたっぽいのに何をやってたんだか…
どうせゲームやってたんだろうけど
｢ほら気合入れて、ヒョン達見えてきた｣
耳元に口を寄せてそう言われ、背筋を伸ばした
いつも通りいつも通り…ミンソクとは何も無かった、何も変わったことなんて無かった…
何度もそう心の中で唱えているとしかめっ面になっていたらしく軽く小突かれたので下唇を突き出すとふっと小さく漏らしたセフンの笑みが物凄くかっこよくて面食らった
｢何その顔｣
｢今の顔迂闊に女の子にやったら軽率に惚れられるよ？｣
｢Aは惚れないの？｣
｢惚れられたいわけ？｣
｢いや｣
｢即答するなよ！｣
｢あっはは！｣
憎たらしい顔をして笑いながら手を叩くセフンを叩くと大袈裟に痛がるからよけいに憎たらしくて、それをなんとか堪えながら前を向くとミンソクと目が合って鼓動が大きく跳ねた
いつの間にかすぐ近くまで歩いてきていたらしい
慌てて目を逸らしたけど鼓動は暫くおさまりそうにもなかった
｢今日は2人？相変わらず仲良しだね｣
ジュンミョン先輩が微笑ましいものを見るような顔をしながら手を振ったので小さく頭を下げてミンソクのことは見ないように心掛けた
｢ジウは後から来ます！たぶんジョンイニも｣
｢そっか〜。2人来たし僕も席外していい？ちょっと先生に呼ばれてて｣
そう言いながらジュンミョン先輩は立ち上がった
どうやらジュンミョン先輩をお気に入りな先生から授業の準備の手伝いを頼まれていたらしい
ミンソクなら1人でいるのなんて全然平気なはずなのに気を使って私達が来るまで一緒にいたみたいでジュンミョン先輩の優しさが窺われた
だけど今この瞬間に、よりにもよってこの3人を残されるとなかなか気まずい
何を話せと言うのだ
とりあえず無言のままミンソクの斜め前に座り、セフンはミンソクの目の前の椅子に座った
そしてそのまま続く沈黙
明らかに前とは違う空気が私たちの間には流れていた
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K(プロフ) - オさん» ありがとうございます、嬉しいお言葉...(;_;)セフンの話がTwitterで短いけど公開していますのでそこで明らかになります！ありがとうございます、これからもよろしくお願いします！ (2018年7月8日 14時) (
レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
オ - すごく面白かったです！セフンが主人公のこの事好きなのかなーと思っちゃいましたwとりあえず、感動しました！他の作品も読ませて頂きたいと思います！ (2018年7月7日 22時) (レス) id: 7dfbf1448b (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - Kuma Satokoさん» 初めまして、コメントありがとうございます！とても嬉しいお言葉です(;_;)他の作品でもお会い出来ることを楽しみにしてますね(^o^) (2017年12月28日 23時) (レス) id: 16d69035ac (このIDを非表示/違反報告)
Kuma Satoko(プロフ) - 初めまして！Kさんの作品を読み漁っています(≧∀≦)こちらも一気読みして、興奮して鳥肌が…(笑)ミンソクさんステキ過ぎました(〃ω〃)素敵な作品ありがとうございます！また他の作品も読み漁らせていただきます！！ (2017年12月19日 13時) (レス) id: 03a0943bf5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - kouさん» コメントありがとうございます！一気読みしてくれたんですね、嬉しいです(;_;)番外編も誰の番外編かはまだお楽しみ、にはなりますがいつか必ず投稿するのでお待ちください！ (2017年9月26日 23時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2017年5月29日 22時
