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季節も変わり、秋
2人でご飯を食べに行った帰り、駅までのんびりと話しながら歩いていた
いつも通りの道といつも通りの距離感だった
｢秋になると美味しいものいっぱいあるよね〜ついつい食べすぎちゃう！｣
｢Aはもっと食べていいでしょ、痩せてるもん｣
｢え！？痩せてないよ！？最近お腹のお肉気になって…｣
｢そうなの？わかんねーけどな〜｣
その言葉に言い返そうと思った時、男の子が公園から転がっていくボールを追いかけて私たちの前を走っていった
その先は道路があって、車が近付いて来ているのに男の子はボールに夢中で車には気付いていない
私は咄嗟に走り出していた
｢危ないよ！｣
その声に驚いたのか男の子はびくっとその場に固まってしまった
｢あっ駄目っ走って…！｣
男の子はボールを手に持ったままオロオロしていて、嫌な汗が全身から吹き出てくる
どうにかしようと駆け寄って抱き寄せた時にはもうすぐそこに車が見えたその瞬間、死ぬかも知れないと、そう思った
咄嗟に車に背を向けてぎゅっと男の子を抱き締めた瞬間衝撃が走り、何かがぶつかるような鈍い音が響いた
痛い
痛いのに、意識ははっきりしてるし、車にぶつかったにしては衝撃が軽すぎる気がした
｢いっ……たぁ……｣
どうやら地面に身体を打ち付けたらしい
声も出るし身体を起き上がらせることも出来た
｢大丈夫？｣
腕の中にいた男の子になんとか声を掛けると、その子は大きな声で泣き始めてしまった
｢えっ大丈夫！？どこか痛い！？｣
痛む身体をなんとか動かして男の子の身体を調べてみてもかすり傷が少しあるだけで大きな怪我は無さそうだった
｢ごめんね、びっくりしたね、お家まで送ってあげるから泣かないで？ね？｣
そう言っても男の子は大声で泣くばかりで、足は捻ってしまっていてズキズキと痛むけれどおぶってでも行こうかと思ったところで車が発進し、私たちを置いていってしまった
｢ちょっと…！ひど、轢かれて無いけど轢き逃げだよこれじゃ！｣
そうだ、チャニョルくんに手伝ってもらおう、とさっきまでいた所に視線を戻そとした時
赤い何かが目に映って
一気に頭が真っ白になった
だってこれは、私のものでもなければこの男の子のものでも無い
あの時道には私たち以外には誰もいなかった
じゃあこれは？
これは誰のものなの？
赤いものを辿って行くと、数メートル先に
チャニョルくんがうつ伏せに横たわっていた
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K(プロフ) - こぶるどっくさん» とてもキリの良いところでコメント下さったみたいです！笑 ありがとうございます、嬉しいです(; ;) (2017年6月20日 21時) (
レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
こぶるどっく(プロフ) - Kさん» ええ！！そうなんですか！！笑笑ビックリです^^どんどん他の作品読んでいきますね！！ (2017年6月20日 0時) (レス) id: baab207a54 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - こぶるどっくさん» 初めまして！1年前くらいの作品で文章も拙いのに…とても嬉しいです(; ;)そして投稿日見たらちょうど1年前の今日投稿していて驚きました笑 ありがとうございます、他の作品でもお会い出来ると嬉しいです(^o^) (2017年6月19日 21時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
こぶるどっく(プロフ) - 初めまして！読ませていただきました！！正直に泣きました。すっごく好きな作品になりました。これからも応援させて頂きます！^^ (2017年6月19日 7時) (レス) id: baab207a54 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ゆんさん» 初めまして！そう言って頂けてとても嬉しいです(; ;)番外編もあるので是非！またどこかでお会い出来ると嬉しいです(^o^) (2017年6月16日 18時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2016年6月19日 10時
