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あれからチャニョルくんと良く連絡を取るようになった
ベッキョンくんにはいまだに連絡先すら聞けてないっていうのにどんどん仲良くなっていく謎


そして今日は2人で飲みに来ている
仲の良い男友達っていうのがいなかった私にはなんだか新鮮で少しわくわくした


「んでさぁ〜その子ベタベタくっついてくんの!もう勘弁して欲しいよ〜その気にさせるようなことしてないのに〜」


「誰にでも優しいから勘違いされるんだって!もうちょっとなんかこう、素っ気なくしてみたり…」


「え〜どうやって?」


「挨拶されたら、あ、ども。みたいな」


「あっはは今の顔最高もう1回!!」


「ども。」


「ひいいぃなにその真顔っあはは!!!」


「いや、笑いすぎだから!」


こんな感じでチャニョルくんはすっかり敬語も抜けて私も気を遣うこと無く話すことが出来るようになった


連絡も毎日のように続いていて、それなのに話題がつきないチャニョルくんの私生活はなかなかのものだ


「ところでAヌナ」


「お、いきなりヌナ呼び?びっくりして危うくお酒ふきだすとこだったよ?」


「俺なりに親しみ込めたの!じゃなくて…ヌナもう元気になった?」


1週間程前のあの日のことを言ってるのだろう
あれから1週間、ベッキョンくんには会わなかった
自分でも何がしたいのかよくわからない
会いたいはずなのに会うことを極端に避け始めてる


私の知らないところでベッキョンくんの生活があって
当たり前のように私の知らない友達がいて
好きな女の子がいるのかもしれないし
彼女だっているのかもしれない


そう思うとどんな顔をして会えば良いのかわからないんだ
あの日以来会ってないのに、それなのに好きな気持ちが大きくなってく
それが怖かった


「ヌナ?」


大きな瞳が私を覗き込んでいて、ぼーっとしていたことに気付いた


「このとおり元気だってばよ」


「何それ」


「あの漫画の主人公の真似したんだけど似てなかった?」


「びっくりするくらい似てなかった」


何その顔、超真顔なんだけど
渾身の物真似だったのに


「も〜…俺じゃ頼りない?何でも話聞くのに」


チャニョルくんは口を尖らせて手元にあったグラスの氷をカラカラと鳴らした


「そんなんじゃないよ…ただの私の意地」


「ばーか」


「年上に向かってなんてこと言うの」


「うるさいばーか!」


騒いでいるとひょこっと現れた顔に2人して声を上げて驚いた
それはこの場には予想外の登場人物だった

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K(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!他の作品もどうぞよろしくお願いします(^o^) (2017年2月20日 18時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - すっごいよかったです!! (2017年2月19日 12時) (レス) id: 16c6a36ad1 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - たまさん» ありがとうございます、嬉しいです(;;)頑張って更新してくのでよろしくおねがいします! (2016年5月3日 9時) (レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
たま - 今までみた作品の中で一番楽しく読めた気がします!べっちゃん最高です~~頑張ってください!! (2016年5月3日 1時) (レス) id: df63ab58aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K | 作成日時:2016年3月26日 12時

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