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「Aさん?」


「え?あぁ、あ、そうだ」


ぼーっとしていたらしく顔の前で手が振られていて慌てて焦点を目の前のベッキョンくんに合わせた


「ベッキョンくんあんまりご飯もちゃんと作って食べてないんでしょ?」


「あぁ、まあそうですね、学校行ってバイト行って帰ってきたら疲れて作る元気もないし」


「じゃあ私が作ってあげるよ」


私の発言に目を丸くするベッキョンくん
そりゃあそうもなるかな


「作っておいてあげるから、食べにおいで?」


「え?えぇ?え、そんな」


「毎日じゃなくてもさ、週に何回かでもちゃんとしたご飯食べないと!ベッキョンくん痩せたもん」


心配なのはもちろんだけど
少しでも一緒にいたいという私の下心


「でもそんなの、大変じゃないですか」


「1人分も2人分も変わんないって!」


でも悪いし…だとか、迷惑なんじゃ…とか言ってなかなか承諾してくれない
流石に強引過ぎた、か


「ごめん、なんか強引に…」


「いやほんとはめちゃくちゃ嬉しいけど!そんなことまでしてもらってちゃ悪いし!」


「私が良いって言ってるんだから良いんだよ」


そう言うと悩むような素振りを見せ、しばらくすると照れくさそうにはにかんで、じゃあお願いしようかなぁ?なんて言うからキュンとした


「あ、でもバイトだと帰り遅いから…」


「あぁ、そうだよね…バイトの時は夜ご飯どうしてるの?」


「コンビニか食べないで我慢?」


食べないで我慢って…
まだまだ食べ盛りなはずなのに…


「じゃ、じゃあさ!連絡先教えてよ!夜ご飯食べに来たい時は連絡してくれれば2人分作るし!私も用があって家で食べない日は連絡するから!」


自分から連絡先を思い切って聞いた
この流れならおかしくないはず…!


「お世話になるならそうですよね、連絡先知っておかないとだ」


そうして連絡先を交換し、自分のスマホにベッキョンくんの名前があることに胸が弾んだ


「とりあえず、明日はどうする?ご飯いる?」


「明日は学校ないし、さっそく頂いちゃおうかな」


はにかみながら笑うベッキョンくんが可愛すぎて本気でわしゃわしゃしてしまいたくなる
これいつか本当にやってしまいそう…


「作ってもらう変わりに皿洗いでも掃除でもなんでもしますから!」


「いやいいよそんな」


「いやいやそれくらいしますって!」


と、ひと悶着して
譲らないベッキョンくんにお皿洗いだけお願いする事に


なんか凄く幸せだ
こんな事で言い合えるなんて

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K(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!他の作品もどうぞよろしくお願いします(^o^) (2017年2月20日 18時) (レス) id: 2082ebeeaa (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - すっごいよかったです!! (2017年2月19日 12時) (レス) id: 16c6a36ad1 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - たまさん» ありがとうございます、嬉しいです(;;)頑張って更新してくのでよろしくおねがいします! (2016年5月3日 9時) (レス) id: c9ee003b2a (このIDを非表示/違反報告)
たま - 今までみた作品の中で一番楽しく読めた気がします!べっちゃん最高です~~頑張ってください!! (2016年5月3日 1時) (レス) id: df63ab58aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K | 作成日時:2016年3月26日 12時

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