「烏野短歌日記」ー鳥野二年マネ、その日記があんまりだったー

なんだっけ ページ9

○月△日

＜今日の一句＞

物忘れ 最近激しい 高二です
書いても忘れる メモの存在


＜解説＞


今日は何回も西谷に名前を呼ばれた。





「A」


なんすか。


「なんでもねぇ」









「Aー」


なに。


「俺って何言おうとしたんだ？」


知らんわ私に聞くな。









「A」


はいよ。


「…なんでもねぇ。というか名字なんだっけ？五戸？六戸？というか名字と苗字どっちが正しいんだ？」


四戸だよ！

児島だよ的な。

あとどっちも間違いじゃないと思う。









「まーきのっ」


違います。









「…A」


何用。


「…んーん、忘れた。」


いや忘れすぎでしょ何回話しかけてるの。


私も物忘れ激しいんだよね。


メモしろっていうけどさ、メモしてもその存在すら忘れちゃうのよ。






　


「…A」



…なにさ。



「…ずっと思ってたんだけどよー、その…」



やっと思い出したか。



「…ゴリラとチンパンジーってどっちが可愛いと思う？」



…。



…くだらねぇ！



思ってた以上にくだらなかった！




一日中溜めてそれはないだろ！




「俺は…ゴリラも可愛いと思うぜ！その、なんつーか…だからあんま落ち込むなよ！」





ど う い う 意 味。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


縁「いや素直になれよ西谷！」



東「あまりゴリラとか言ったら傷ついちゃうよって言った俺が悪かったのかな…？」


田「じょ、女子に直接可愛いって言うなて…！さすがノヤっさんだ！おれも潔子さんに愛を伝えねば！」


縁「いや全然直接じゃないから。間接的にゴリラ通してるから。…間接的にゴリラ通すってなんだ？」



東「というか田中は初対面でプロポーズしてただろ…。」

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