慣用句 ページ4
○月△日
<今日の一句>
迫り来る 女神を狙う 魔物の手
潔子先輩は 私が守る
<解説>
部活の休憩中、田中と西谷がなにやら真剣な顔つきで話していた。
君らそんな顔できるのね。
どうせまた潔子先輩のことだと思った。
でも違った。
もっとしょうもない話だった。
「…なぁノヤっさん。」
「なんだ、龍。」
「この間縁下と勉強したとき、『爪の垢を煎じて飲む』って習っただろ?」
「そうだな」
縁下も苦労してるな…縁下の爪の垢を煎じてこいつらに飲ませてやりたいよ。
「爪の垢って…うまいのか?」
んなわけあるか一体何を学んだんだ。
慣用句だぞ。
じゃあ君らは驚いたとき、本当に「目が飛びでる」ようならどうするつもりなんだ。えぐいな。
「潔子さんの爪の垢はきっとフローラルの香りがする。」
「飲ませていただきたいです。」
やめろよ変態みたいな…。
…みたいというかそうだったね。
「…なぁ龍、Aの爪の垢はどうだと思う」
やめろ、切実に聞きたくない!
「…線香の匂いがしそう」
な ん で だ よ。
田中の方がしそうだろ!
坊主じゃん!だってボーズじゃん!
「たしかにな」
たしかにじゃないんだよ、なんなんだ君ら。
「とりあえずアレだな」
「おう、潔子さんの爪の垢が欲しい」
や め ろ。
全力で止めた。
止めましたよ、潔子先輩…!
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縁「なんでだ…!」
月「お疲れですね、お互い。」
影「なにがだ」
月「君のことだよ」
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♪神夜(プロフ) - 雪音くん。さん» コメントありがとうございます。最近更新できず申し訳ないです。ネタもなかなか上手く書けなくて自信を無くしつつあったのですが…そう言っていただけると元気が出ます。ありがとうございます! (2021年9月23日 23時) (レス) id: df80d977c4 (このIDを非表示/違反報告)
雪音くん。 - え、ちょ、やばい腹筋崩壊www豆知識の回とか大爆笑しながら読んでましたwwめっちゃ面白いwww (2021年9月23日 23時) (レス) id: 07fdfe6512 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪神夜 | 作成日時:2021年9月2日 17時