未来に進むために ページ20
スタッフ「龍之介さん、調子よくないな．．．」
カメラマン「撮影、間に合いますかね．．．」
龍の調子が良くない。撮影中、ずっと何かを考えている感じがする。その原因が、僕にはなんとなく分かっていた。今日はそれを、確かめる。
なんで確かめるのか、確かめてどうするのか、自分でもよく分からない。きっと、困らせるだけなんだろう。それでも、前に進むためには、この道を通らなきゃいけないから。
天「龍、ちょっと話があるんだ。」
龍之介「何？どうかしたの？」
天「．．．龍、最近調子悪いよね。」
龍之介「あ、ごめん．．．迷惑かけちゃったよね。」
天「その原因ってさ．．．」
こんな事聞きたくない。こんな話したくない。誰かが傷つく未来なんて、みたくない。
だけど．．．
天「A、だよね。」
言っちゃった．．．
天「龍は、Aが好きなんだよね。」
もう、戻れない。
龍之介「．．．何言ってるんだよ、天！そんなわけないじゃん！第一、天の彼女なんだから！」
天「だから余計に言えないんでしょ。僕と、Aに気を使って。」
龍之介「違うって！」
天「．．．龍ってさ、嘘つくと左手で髪の毛触り始めるって知ってた？」
龍之介「え？！」
天「．．．嘘だよ。でも今ので確信した。」
龍之介「．．．天とAさんを困らせるつもりはないんだ。こんな気持ち、誰にも知られちゃいけなかった．．．。それでも、気持ちを抑えきれなくて、表に出てしまう時があった．．．」
天「龍．．．」
龍之介「ごめん。本当にごめん！これからはちゃんと仕事に集中する！完璧にやり遂げる！絶対、もう迷惑はかけない！」
天「ずっと、苦しませてごめん．．．。」
今回の事は、きっと、誰が悪いとかじゃない。龍も、Aも、悪くなんてない。
天「龍。僕がこんな事を言うのはおかしい。でも、一つだけ。前に、進んでほしい。」
けじめをつけてほしい。僕らTRIGGERのためにも、龍のためにも。
＿＿＿そして、ミューフェスの前日になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｋ - これからも頑張ってください！ (2018年5月25日 5時) (
レス) id: 8bfd6ea10c (このIDを非表示/違反報告)
ｋ - 続編すっごい楽しみです！リクエストもありがとうございます！ (2018年5月25日 5時) (レス) id: 8bfd6ea10c (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - でも、絶対書くので！リクエストありがとうございました！ (2018年5月24日 23時) (レス) id: 95a5a33deb (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - いつも読んでいただき、ありがとうございます！番外編ですが、新しい小説「その時まで、輝いていて」にあげたいと思います。なので、少し後になっちゃうかもです．．． (2018年5月24日 23時) (レス) id: 95a5a33deb (このIDを非表示/違反報告)
ｋ - リクエストです！デート、王様ゲームお願いします！ (2018年5月24日 4時) (レス) id: 8bfd6ea10c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アップルパイ | 作成日時：2018年4月18日 15時
