星より、輝いている ページ21
私、あの悪魔に「好き」って言われた事、本当にないかも。
そもそも私のどこが好きなのかも分からないし...
「八乙女。私の良いとこって何?」
楽「は?何だよ急に。」
「いや、天君って私のどこが好きなのかなって。」
楽「本人に聞けよ。」
聞けないから聞いてんだよ。
今日はTRIGGERの撮影だけど、まだ八乙女と龍之介さんしか来てないんだよね。
だからこの際、二人に聞いてみようかなって。
龍之介「Aさんは、良いとこいっぱいあると思うよ。」
楽「例えば?」
龍之介「え?!...仕事ができるところ?」
何でちょっと考えたんだよ。で、最後疑問形だし。
龍之介「楽は?」
楽「...。」
おい。殴るぞ。
龍之介「いや、でも、天はAさんの事、ちゃんと好きだと思うよ?」
苦笑いしないでよ。あと疑問形。余計自信なくすから。
「本当さ、たまに私だけが好きなんじゃないか、って思うんだよね。」
楽「...だってさ、天。」
...天、って言った...?
天「何を話してるのかと思ったら。」
何でいるんだよ(←撮影だから)いるんならさ、何か言えよ。
天「僕はAの事、ちゃんと好きだよ。」
そう言うと天君は、二人を楽屋から追い出した。
天「...いつも一生懸命努力し続けているAがね。...Aさ、初めて会ったときの事、覚えてる?」
ああ、あれか。
天「TRIGGER専属のスタイリストになってさ、最初、僕らが男だったからかさ、整髪料も何にも使わないで髪セットしたよね。」
そう。いや、だってさ、それで十分いい髪型になったんだって。
で、龍之介さんと八乙女は、最初だったからか「良い」って言ってくれたんだけど...
天「僕だけが怒った。」
『くしでとかすだけなら僕らでもできるから。そんなんじゃスタイリストはいらない』ってね。
天「その日からさ、すごい大変だったでしょ。」
整髪料使いすぎては怒られて、使わなすぎては怒られてだったしね。
天「やればやるだけ怒られるのにさ、君は文句も言わずずっと努力してたじゃん。今でも、毎回ほんのり髪型変わってるし。...妥協しないでずっと真面目に頑張っているAが、僕は本当に大好きなんだ。」
それ、私が天君の好きなとこじゃん。真似すんな。...でも、ありがとう。
その日、ずっと喉の奥につっかえていた物が、消えた。
___そして、ドラマの撮影日になった。
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アップルパイ - kさん» 最後まで読んでいただき、ありがとうございました! (2018年8月20日 12時) (レス) id: 3df9c4ff0b (このIDを非表示/違反報告)
k - 完結おめでとうございます! (2018年8月19日 21時) (レス) id: 08642469ea (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - kさん» コメントありがとうございます!意外にも部活があって更新厳しくなってるんですよね…もう少ししたら落ち着くと思うのでそしたらたくさん更新できるよう頑張りますね!リクあればどんどんお願いします! (2018年8月5日 23時) (レス) id: 117262a74f (このIDを非表示/違反報告)
k - 久しぶりに見ました!やっぱりこの作品大好きです!これからも更新頑張ってください(^o^) (2018年8月5日 19時) (レス) id: 4abdf46ef8 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - こんにちは、作者です!コメ欄で失礼しますね。作品は、一応明日更新予定です。それで、土日は合宿があるので更新できません!すみません!夏休みに入ったらもう少し更新できると思います!これからも「その時まで輝いていて」を宜しくお願いします!長文失礼しました。 (2018年7月12日 22時) (レス) id: d4bf5e94f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アップルパイ | 作成日時:2018年5月24日 22時