【宇髄天元】この恋、遂げてみせるよ【我妻善逸】 (ページ39)

今日:55 hit、昨日:20 hit、合計:7,397 hit

「伊之助の才能?」ページ39

・

・

・

・

「…そう、そこで指の形変えて……そう!炭次郎いい感じだよ」

「本当か! …でも、頭ではわかっていても指は思い通りに動いてくれないものだな……」

「最初のうちはどうしてもそうだよ、焦らずゆっくりやってけばいい。こういう楽器類の結果はやった分だけついてくる」

「あぁ!」

「まぁビックリなのは伊之助の才能だけど……」

あれから夢中に練習する事１時間ちょっと。

カナヲ先輩とアオイ先輩は課題をお互い教えながらやっており、善逸はイヤフォンをさし音楽を聞きながらずっとスマホをいじっている

この2人にはまずストローク、コード進行と順番に教えていったのだけれど、、、

一番にマスターしかけたのが伊之助

(伊之助の感覚が鋭いのかなー…弦を押さえつける力が強く音がきれいに奏でられている)

ま、

「ｳﾘｨｨｲｲ!!!」

「伊之助!そんなガミガミ音を鳴らすんじゃない!」

耳を押さえつけガチャガチャとギターを弾く伊之助を宥める炭次郎

「あ～…お茶にする?」

炭次郎の弱点がその真面目さゆえの柔軟力無さだとしたら

伊之助の問題は集中力かな～……

１時間ちょっとでほとんど弾ける伊之助を見た時は言葉を失いかけた

「腹減った…!!!」

「うぉっ」

急に大きな声を出す伊之助に何とも間抜けな声を出してしまう

「伊之助さん、うるさいですよ!!」

「そう言えばもうこんな時間…」

「ちょうど夕飯時だからね～」

何て話をしていると

「ただいまー! あら?お友達来てるのー??」

「お母さん…!」

「ちょっと待ってて」っと伝え部屋を出ようとすると

ｺﾝｺﾝっと部屋のドアが鳴る

お母さんの方が早く来た

「開けて平気だよ」っと声をかけてからお母さんは扉を開いた

「「「お邪魔してます!!!」」」

ドアが開きお母さんを見るなり、皆は声を合わせそう言った

「あらあらまぁまぁ! こんなに沢山のお友達がいらしてたのね～!」

明らかに顔色がぱぁぁっと明るくなり喜ぶお母さん

「あのね、今日はAが夕食を作ってくれる約束だったの!よければみなさんも夕飯食べて行きません?? 勿論皆さんがよければだから、無理しないで良いんだけれど…」

チラッと皆を見るお母さん

それに対して皆はすぐさま携帯を取り誰かに連絡を入れる

…それはもうとても早いシンクロ率だった