【宇髄天元】この恋、遂げてみせるよ【我妻善逸】 (ページ37)

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「言った傍から」－善逸side－ページ37

昼休みが終わるチャイムが鳴れば足早に自分のクラスへと戻っていってしまったA

「あーぁ、そんな音鳴らしちゃって」

自分からしたことだがAから聞こえる音に思わずそう言葉を洩らす

「さて、俺も戻りますか」

視聴覚室の明かりを消し俺も自分のクラスに戻ると

「まったく!急に飛び出したと思ったら、善逸さん全然戻ってこないんですからびっくりですよ!一体何してたんですか」

アオイちゃんから怒られた

「いやぁ～まぁ……色々…と??」

「言っておきますけど、善逸さんが置きっぱなしにしたお弁当でしたら伊之助さんが綺麗に平らげてしまいましたからね!」

「マジ!? うっそ～ん…俺全然食べてなかったのに～～」

「自業自得だね」

「ｳｯカナヲちゃんの発言が心に刺さる……!」

そんなやり取りをしていたら先生が入ってきて授業が始まってしまった

(まぁAは隠したそうにしてたし、俺からこの二人にバラスのも野暮だよな～)

でもさっきの田中君?とやらには伝えちゃってるし、彼が周りに伝えたら広がるのも時間の問題だよな～とか、緩く考えながら過ごせば案外時間とはあっという間に過ぎる

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現在は放課後、委員会の集まりも短かったためAでも誘ってのんびり帰ろうかと考えていたら、カナヲちゃんたちと会い一緒にAの家に行かないかと誘いを受けた

(なにそれ!?俺聞いてないよ!!???も～隠し事はなしって言った傍からこれか……)

ちょっとお仕置きが必要かな

「とりあえず、昇降口で待ち合わせしているので先に向かいましょうか」

「うん」

先に昇降口に着いた俺たちだったが、そんなに待たずとして奥の方から炭治郎たちの声が聞こえてきた

Aの姿を確認する

向こうも俺に気づいたようで「ぁ…」っと気まずそうな声を洩らしていた

「やっほ～!」

「善逸!今日は委員会ないのか??」

何も知らない炭治郎はいつも通りさわやかな対応

「今日は短かっただけ、そしたらちょうどカナヲちゃんたちに会って、今日これからAの家行くって聞いてね～?」

「うぅ…」

俺のスマイルに耐え切れなかったのか

「ぜ、善逸も…よければ来ますか……」

すぐさまそう言葉にしてきた

それに対して少し大げさに

「えー!俺も言っていいのー??」

っと返せば

「ウン……」

っと、それはもう最後の方のAの表情は面白かった