「満面の笑み」 ページ34
「あ、もうカナヲ先輩たち来てるよ!」
数々の隙間からカナヲ先輩の特徴的な蝶の髪飾りが見えたので、半ば逃げるように走って駆け寄る
……が
「ぁ……」
「やっほ〜!」
怖いくらいにっこりとした満面の笑みを浮かべている善逸が
今
目の前いる
「善逸!今日は委員会ないのか??」
「今日は短かっただけ、そしたらちょうどカナヲちゃんたちに会って、今日これからAの家行くって聞いてね〜?」
「うぅ…」
善逸の言葉にトゲトゲしさを感じる…
まるで "なんで俺を誘わないんだ" と言わんばかりに。
「ぜ、善逸も…よければ来ますか……」
「えー!俺も言っていいのー??」
「ウン……」
痛い…目線が痛いよ善逸……
(ごめんて!!ちゃんと誘おうかなって考えは頭にはあったんだよ……)
でも私から炭治郎たちに言うのはさぁ…なんか変に思われるよなって……
「なんだかんだでいつものメンツですね」
「嬉しい……私、アオイの家に行く以外で女の子のお友達の家行くの初めて……」
「カナヲ先輩………!」
とても可愛らしい微笑みを浮かべながらそんなことをいうもんだから、なんだかキュンッっと来てしまう
しかも私のことお友達としてみてくれていたことがとても嬉しかったり……
「さ、行きましょうか!」
ニヤけそうな顔をキュッっと引き締めて、自宅までの道なりを案内する
「そういえば宇随さんは電車通学なんですね」
「はい、まぁ二駅ほどですけど……ていうかアオイ先輩、私のこと呼び捨てでいいんですよ…?」
「後輩なんですし」っと付け足すと
「アオイはこれが癖なの…」っとカナヲ先輩が言葉を返してきた
「え、でもカナヲ先輩にはため口では??」
「あー…なんていうか、カナヲとはもう小さいころからの付き合いで慣れと言いますか…」
「こいつ俺にもさん付けだからな!!やめろっつってんのに!」
「確かに!伊之助さんって呼んでますよね!」
「癖なのよ!仕方ないじゃない!」
「フフッ アオイ照れてる…本当は伊之助って呼びたいんだよね」
「なっ!! カナヲ!貴方何言って!!」
キィーーーッッ
「うわっ」
「っと」
電車の急停車にバランスを崩したアオイの体をしっかりと受け止める伊之助
さすがの反射神経
アオイさんはケガもなく、伊之助の腕の中ですっぽりだ
まぁ、顔は真っ赤だけど…ね。
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作者名:倉狩莉緒菜 | 作成日時:2020年4月26日 16時