【宇髄天元】この恋、遂げてみせるよ【我妻善逸】 (ページ4)

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「先輩との出会い」ページ4

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入学初日は簡単な学校の説明や担任の紹介などで終わる。

「さて…」

そろそろお兄ちゃん探しにでも行こうかな…

なんて考えて扉を開けると人とぶつかってしまった

「ぅあ…っ、と…すみません…!!」

ぶつかった額を抑えながら相手方に謝罪を入れる

「うわぁ!!こちらこそごめんねぇ!? 大丈夫!!???」

すると相手側も慌てふためいたようで私に目線を合わせて謝罪をしてくれた

(うわ……綺麗な髪……)

お兄ちゃんが見たら絶対「派手だなぁ!!!」って言って喜びそうな、まさにそんな髪をしている

それに顔も悪くない

(この人もモテるんだろうな……)

なんて。

「大丈夫??ケガ、してない???」

「あっ、はい…私は大丈夫ですけど…」

「よかった…」

そんなやり取りをしていると先程私に話しかけてきた竈門くんが「善逸!!」っと声を上げて駆け寄ってきていた。

「どうしたんだ?」

「あっ炭治郎! どうしたんだって、今日はお前と伊之助の入学祝するってこの間話したばっかじゃん…」

「ﾊｯそうだったな!!」

「ご馳走か!!!!」

「わっ」

竈門くんの後ろからとてもきれいな顔立ちをした男の子が勢いよく出てきたものだから、びっくりして肩が跳ね上がってしまった

(っていうかこの人本当に男…?)

疑いたくもなるくらいとても美形で、正直女の私のほうが劣っている気が…

って!!

「すみません、私邪魔ですよね」

善逸と呼ばれる男の人と竈門くんたちにサンドされる状況は、まさに私が邪魔だ

「そんなことないぞ! あ、そうだ。宇髄さんさえよければ宇髄さんも一緒に来ないか??」

「え?」

まさかの予想外の発言に一度戸惑ってしまう

(いやいやいやいや、私たち今日会ったばかりだよ…?)

竈門くんはともかく左右１人ずつは、まだ初めましてだよ??

「あれ?君、宇髄って苗字ってことは……」

先程善逸と呼ばれていた人がじっと私を見つめてくる。

「もしかして宇髄先生の妹……!?」

「……まぁ、そうですけど」

何故この人お兄ちゃんの事知ってるんだろ…?

同じ一年生じゃ……

「あぁ自己紹介まだだったよね、ごめんね。俺の名前は我妻善逸!ここの二年生ね」

あぁなるほど、通りでもう先生の名前把握してるわけだ。

「よろしくお願いします、我妻先輩」

そしてこれが、私と先輩の出会いだった