【宇髄天元】この恋、遂げてみせるよ【我妻善逸】 (ページ28)

今日:12 hit、昨日:20 hit、合計:7,354 hit

「美味しいハンバーグ」ページ28

*

「お待たせしましたーっ!」

ﾊｧﾊｧｯと肩で息をする私に「大丈夫??」「おかえり」っと笑顔で向かい入れてくれる皆

私は本当にこの空間が好きだなって思う

(中学の時はこんなんじゃ…なかったからかな)

「うわー…伊之助もう寝てる」

「食べて早々に昼寝しました」

「アオイ先輩も大変ですね」なんて言いながらたまたま空いていた善逸の隣に座り、先程買ってきたお弁当を頬張る

「あ、それおいしいやつじゃん!!いいな!買えて!!」

「え、そうなの??」

「そうだよ!多分購買で売ってるお弁当の中で一番おいしいよ!」

「へぇー…」

知らなかった…でも確かにこのハンバーグめちゃめちゃおいしい……

「あそこで売られてるお弁当全部手作りなんだよ!?すごくない!?!?」

「そうなんだ」

(あぁああヤバイ、ナチュラルに会話してるけどまだなんか変に気まずい!!!)

会話の返しとかちゃんとできてるかな

変な感じじゃないかな

「……」

「どうしたの?炭治郎」

何故かじっとみてくる炭治郎

「食べずらいんだけど……」

「あっあぁすまない、なんでもないぞ!」

「…そう?」

何故か変顔をして返事を返す炭治郎

まさか私を笑わせたいのか…??

目をぱちくりさせ炭治郎を見ていると、私が食べようと一口サイズのハンバーグを挟んでいた箸とその箸を持っていた腕が自然動き出した

「あーん」

「あっ…!」

目線をそちらに向けると善逸が私のハンバーグを食べていたのだ

「いやぁ～やっぱ美味しい～!!」

「ちょっと善逸…!」

「私のハンバーグなのに…」っと言えば耳元で「ほかの男を見つめるなんていい度胸じゃん」っと囁かれたのだ

「それってどういう…」

そう言葉を続けた時

「そういえばもうそろそろ昼休み終わるけど、A…あの呼び出し行かなくていいのか??」

「え!?もうそんな時間か…!」

「…呼び出し?」

「…あーうん、ちょっと…まぁ…あ、残ったお弁当善逸に全部上げる!!はい!!」

「えっ」

「じゃぁ私行ってくるねー!」っとお弁当を押し付けると同時に逃げるように屋上から去る

(なんかさっきの善逸怒ってた…??)

そんなにハンバーグ食べたかったのかな～…

そういえば購買の店員さんの名前－……

「あ、あの!宇髄さん!」

「はい」

呼び出された場所に向かえばすでに彼、基田中君はいた

顔を少し、赤らめて＿＿＿＿＿＿＿