【宇髄天元】この恋、遂げてみせるよ【我妻善逸】 (ページ22)

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「特に変わりはなくて」ページ22

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まぁ、それから我妻先輩…改め善逸と私の奇妙な学校生活が始まったのだが

(しょーじき、どういうことしたらいいのか…まったくわかんないなぁ…)

お兄ちゃんをずっと好きでいる私が、当然他の男性と付き合った経験なんてあるわけがなくて

正直カップルがどういうことをするのかとか少女漫画や恋愛ドラマでしか見てきていないし、そもそもそういうのは正規ルートの人の恋愛だから成立するわけで。

(んんん～～っ、わっかんないよ……)

善逸と偽物カップルになった日

連絡先を交換してそれっきり。

特にどっちから連絡をするわけでもなく気づけば次の日で、学校にいる

「こういうのってやっぱり内緒にしておくべき……かな」

炭治郎たちに知っている人との隠し事をするのは少し心が痛む

あの子たち純粋だからなぁ

「おはよう!A!」

「おはよう、炭治郎」

「ｽﾝｽﾝｯ」

「……炭治郎、なに?」

会って早々男子に匂いを嗅がれるなんて、たぶんこの世の中で私一人だけだと思うがある意味これアウトでは????

「あっすまない…!なんだかAのベストから微かに善逸と同じ匂いがしてつい…」

「え!?嘘!!?」

そういえば昨日……

(あ～～!そうだあの時抱き締めてもらって…!!)

「きっ気のせいじゃない…?」

「…だよな!すまなかった!!」

「ううん、大丈夫」

炭治郎が自分の席に戻っていったあと、一時間目の準備をするべくカバンから教材を取り出し、机の中から置いて行ってる他の教材も取り出す

(なんだか変な感じ…)

付き合っているとは言っても、昨日と特に何か変わったことなんてない

(あ、今日HR２時間もある…ラッキー)

金曜日の時間割は神がかっている

なんといっても私の嫌いな科目の数学はないし、HRという最高の睡眠時間がある

しかもお昼終わった後にあるからもうこれは寝てくださいっと言われているようなものではないか

「炭治郎～移動いこー」

「あぁ!今行く!!」

「あれ?伊之助は??」

「今日はアオイさんが近くの教室で授業らしいからそのまま行くって」

「へぇ…ラブラブなんだ」

「ﾊﾊｯなんだかんだであそこは仲がいいな」

「…あのさ炭治郎」

「なんだ?」

「カップル…って、どんなことするの?」

「え?」

「あ、いや、あの…炭治郎はカナヲ先輩とどんな事してるのかな～って…」

うぉぉお!!??

私急に何聞き出してんだよぉぉぉおお!!?