クズの文豪

契約 ページ7

・



再び七月＿＿＿＿。





『ごめんなさい』




男｢えっ？｣




『ごめんなさい、ちゃんと答えました
それじゃあ。』




男｢ちょっと待って、1週間返事待ったのに

期待………するじゃん｣





『興味のない人から向けられる好意ほど

気持ちの悪いものってないでしょう？』





男｢あっ…………｣





あっ…………くそ………ブーメラン



あの時私は答えられなかった


突き放せなかった




中也をじゃない



中也を通して見た お兄ちゃんを








ｶﾞﾁｬ






だから私は…………





・









・









・









中｢急に来たからビックリしたじゃねーか

………もう来ねぇと思ったからよ｣




『………………』




中｢…………俺達付き合ってるってことにするか？｣




『はっ？』




中｢そしたら頼りたい時に頼れるかもしれないからな｣




『万が一でも、私のこと好きにならない？』




中｢ならねぇよ！断言する

全くタイプじゃねーからな｣



『ハハッ…………』




『私も…………』




それから私達は契約を交わした




お互いのことを好きにならないこと


どちらか本命との恋が成就したら

関係は終わること



要するに………



"気持ち以外は君のもの"ってこと




『結局、私達の関係ってセフ………』




中｢いやいやいや｣



『ん？』




中｢まだしてねぇだろ

たぶんこれからもしねぇと思うし｣




『そう……』



独りが寂しいなら寄り添ったっていいじゃないか




『それってやっぱ私が処女だから？』




中｢はぁ！？いきなりなに云ってるんだ
手前ぇは！！｣







遂げてみせるよ クズの本懐

下校→←偽物の温もり　※pink?

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す