晴れの日、涙。 (ページ25)

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二十二粒目ページ25

変なことしないでって言われても私は美馬ちゃんを守りたいから･･･!

あ、沙良だ！

「沙良ッ！話、あるんだけど？」

沙良は笑顔で答えた。

「いいよ。」

ちゃんと言うんだ。私は･･･弱くない！

「沙良、沙良はわざと美馬ちゃんのこと置いていってるよね？やめた方がいいと思うよ？何でそんなことするの？」

沙良はきょとんとした顔の後、すぐに笑いだして笑いながら答えた。

「フフッ面白いからに決まってるよー。全然笑ってないのに笑ってるふりするとかあり得なーい。」

そんな理由で、美馬ちゃんを傷つけてたの？

ふざけんな！私の中で何かが切れた。

「あのねぇ！そんな簡単に人傷つけていいと思ってんのっ！？あんた最悪だよ！最低人間だよ！自分がされたら嫌でしょっ！？」

沙良の顔から笑顔が消えた。そして私を睨みながら話し出した。

「ふーん。そんなに美馬ちゃんのことかばうならかわってあげて？明日からあんたがターゲットだから。沙良を怒らせたこと、後悔したらいいんじゃない？美馬ちゃん、帰ろ！」

いつの間にか美馬ちゃんが来ていた。

美馬ちゃんが私の横を通りすぎて行くときに困った顔で言った。

「変なことしないでって言ったのに。Aちゃんごめんなさい。」

って。